話題がエンターテインメント全般に移ると、平野は真剣な面持ちで言葉を選び、思いを絞り出すように語った。
「ぼくの中で思ってるエンターテインメントは、見てくださるかたに笑顔になってもらったり元気になってもらったり、夢を与えることになったりとか、なんて言うんですかね、皆さんの中で、明日が来るのが楽しみになるような存在になることです」
横で聞いていた神宮寺も、「日本だけでなく世界中の人たちが笑顔になれるような景色を一緒に見たい」と力強く誓った。
配信が後半に差し掛かると、SNSのアカウント開設やファンクラブの立ち上げといった、今後の具体的な活動も明かされた。さらには活動再開を祝福して駆けつけた三宅が、平野には赤、神宮寺には青を基調とした、キンプリ時代のメンバーカラーを彷彿させる大きな花束をプレゼントすると、2人が漂わせていた緊張感は消え去り、記念すべき生配信は幕を下ろした。
しかしもともとは、平野と神宮寺の合流は、7月下旬になってから公表される予定だったという。
「ジャニーズ事務所退所時点では、2人のその後は白紙状態でした。ただ、5~6月でTOBEとの話し合いが急ピッチで進み、トントン拍子で合流が決まったのです」(前出・滝沢をよく知る芸能関係者、以下同)
話し合いが進められていたとされる6月上旬、滝沢は平野の実家がある愛知・名古屋市を訪れていたという。
「ちょうど同じ時期に平野さんと神宮寺さんも名古屋で目撃されており、彼らがその近辺で話し合いを重ねていた可能性が高いとみられています。でも、2人がTOBEに合流することが決定しても、それを発表する時期についてはあまり急がなくていいというのが全員の一致した意見でした」
それが7月7日に前倒しされたのには、ある報道が関係しているという。
「6月18日に『週刊女性PRIME』が、平野さんと神宮寺さんのTOBE合流を報じたのです。そこからファンの期待が盛り上がりすぎて、対応しきれない状態になり、急遽発表が前倒しとなったのです。ただ、いつでも発表できるようにスタンバイは整えられていました」
2018年いっぱいで芸能活動を休止し後進の指導などにあたってきた滝沢が、ジャニーズ事務所の副社長やジャニーズアイランドの社長を退任し、事務所を退社したのは、2022年10月のこと。その約半年後の今年3月に新会社TOBEを立ち上げると、水面下で計画を練り、準備を進めていたようだ。
※女性セブン2023年7月27日号