男子も男女混合の水泳授業には抵抗ある(イメージ)

男子も男女混合の水泳授業には抵抗ある(イメージ)

 まず女子。

「胸も出ますしお尻も出ます。お腹の肉も(笑)。水泳部の人たちみたいにスタイルがいいわけじゃないし、男子といっしょは恥ずかしいというか、嫌でした」

「ちゃんとした更衣室がない中学でした。だから着替えは上手になりました。でも嫌ですよ、私は毛深いから毛の処理だって大変でした」

「デブで本当に嫌でした。胸も大きいし水着は思いっきり体のラインが出ます。自意識過剰とかじゃなくて、男子だけじゃなく女子にも見られるのが嫌だった」

 女子は圧倒的に「嫌」だった。思春期の育ち盛り、プールに限った話ではないとはいえ生理の問題もある。同性に見られるのも嫌、という子も。

 しかし男子も聞く限り「嫌」の気持ちが上回るようだ。

「僕は毛深いんです。恥ずかしかったです。プールの授業そのものが嫌でした。背中の毛もあるし陰毛もへそからつながって胸毛で広がってる。剃るにも限界がある」

「デブだから最悪でした。でも自分は中学上がるまでスイミングスクールに行ってたから泳ぎはクラスでも上位でした。「泳げるデブ」「浮力パない」と逆にイジられました」

「女子も嫌だろうけど、男子も大事なところを見られるの嫌ですよ。水着でもっこりすると恥ずかしい。男女いっしょなのに背中を向けてお互い見えないように準備体操する形だったんですけど、みんなチラチラ見てました」

 男女とも思春期特有の悩み。もちろん「プールの授業楽しい」「気にしない」という肯定的な意見や、「目の保養」(男女とも)という、ある意味これも思春期特有というべきか、という正直な意見もあった。「知らない人とか仲のいい子に見られるのはいいけど、クラス全員は嫌」という意見も。

 しかしなぜ中高で男女混合のプール授業の地域や学校があるのか。冒頭の教師が語る。

「負担の問題ですね。教員が足りないから男女別にするわけにもいかない、というのもあります。あと『男女共習』に従ってプールも男女混合、という地域や学校もあると思います」

結局、現場に丸投げ

 彼の言う『男女共習』(男女共修とも)とは学習指導要領にある「原則として男女共習で学習を行うことが求められている」という政府、文科省の方針だ。詳しいことは本旨ではないため置くが、つまるところ「教育の一環として、男女いっしょに行動しましょう」ということである。ただし「原則として」であり、「求められている」で絶対ではない。そこにも地域や学校によってプール授業の対応が異なる事情があるとする。

関連記事

トピックス

17歳差婚を発表した高橋(左、共同通信)と飯豊(右、本人instagramより)
《17歳差婚の決め手》高橋一生「浪費癖ある母親」「複雑な家庭環境」乗り越え惹かれた飯豊まりえの「自分軸の生き方」
NEWSポストセブン
食品偽装が告発された周富輝氏
『料理の鉄人』で名を馳せた中華料理店で10年以上にわたる食品偽装が発覚「蟹の玉子」には鶏卵を使い「うづらの挽肉」は豚肉を代用……元従業員が告発した調理場の実態
NEWSポストセブン
大谷翔平の妻・真美子さんの役目とは
《大谷翔平の巨額通帳管理》重大任務が託されるのは真美子夫人か 日本人メジャーリーガーでは“妻が管理”のケースが多数
女性セブン
殺人未遂の現行犯で逮捕された和久井学容疑者
【新宿タワマン刺殺】ストーカー・和久井学容疑者は 25歳被害女性の「ライブ配信」を監視していたのか
週刊ポスト
本誌『週刊ポスト』の高利貸しトラブルの報道を受けて取材に応じる中条きよし氏(右)と藤田文武・維新幹事長(時事通信フォト)
高利貸し疑惑の中条きよし・参議院議員“うその上塗り”の数々 擁立した日本維新の会の“我関せず”の姿勢は許されない
週刊ポスト
店を出て染谷と話し込む山崎
【映画『陰陽師0』打ち上げ】山崎賢人、染谷将太、奈緒らが西麻布の韓国料理店に集結 染谷の妻・菊地凛子も同席
女性セブン
高橋一生と飯豊まりえ
《17歳差ゴールイン》高橋一生、飯豊まりえが結婚 「結婚願望ない」説を乗り越えた“特別な関係”
NEWSポストセブン
西城秀樹さんの長男・木本慎之介がデビュー
《西城秀樹さん七回忌》長男・木本慎之介が歌手デビューに向けて本格始動 朝倉未来の芸能事務所に所属、公式YouTubeもスタート
女性セブン
雅子さま、紀子さま、佳子さま、愛子さま 爽やかな若草色、ビビッドな花柄など個性あふれる“グリーンファッション”
雅子さま、紀子さま、佳子さま、愛子さま 爽やかな若草色、ビビッドな花柄など個性あふれる“グリーンファッション”
女性セブン
フジ生田竜聖アナ(HPより)、元妻・秋元優里元アナ
《再婚のフジ生田竜聖アナ》前妻・秋元優里元アナとの「現在の関係」 竹林報道の同局社員とニアミスの緊迫
NEWSポストセブン
大谷翔平(左/時事通信フォト)が伊藤園の「お〜いお茶」とグローバル契約を締結したと発表(右/伊藤園の公式サイトより)
《大谷翔平がスポンサー契約》「お〜いお茶」の段ボールが水原一平容疑者の自宅前にあった理由「水原は“大谷ブランド”を日常的に利用していた」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 岸田首相の脱法パーティー追撃スクープほか
「週刊ポスト」本日発売! 岸田首相の脱法パーティー追撃スクープほか
NEWSポストセブン