「つまり、人は生きていくうえでさまざまな被ばくをしていて、カリウム40を含め自然界に存在するさまざまな放射線による日常的な被ばくを合わせると年間2.1ミリシーベルト(日本の平均)です。魚を食べることによって処理水由来の放射性物質で被ばくする量は、こういった日常的な被ばく量に比べれば誤差にもならないほど微量で、影響はゼロと言ってしまってかまいません」
海外での風評被害に対しては、日本政府が丹念に説明を尽くし続ける必要があるだろう。処理水に対するデマや不確かな情報に惑わされないだけの知識を得たら、気にする必要のないはずの微量の放射線に振り回されるのではなく、美味しい物を安心して食べればいいだけだ。
◆取材・文/清水典之(フリーライター)