DeNA戦では打率4割2分4厘と好相性
23日の広島戦ではボーンヘッドこそなかったが、1点を追う2回裏無死1、2塁で打席に立つとセカンドゴロ併殺打でチャンスを潰した。4回にはレフト前ヒットを放ったものの、8回には代打・ウォーカーを送られ、ベンチに下がった。
「普通に考えれば、スタメンはベテランの丸佳浩でいいはずです。体調の不安や故障があったのかと思いましたが、9回に代打で出ている。丸は20日からの阪神2連戦で初戦はホームラン、2戦目はマルチ安打と打っています。確かにこの日の広島の先発・森下暢仁相手には今季10打数1安打と打てていませんが、今の巨人を考えれば外す選手ではない。
丸の代わりに、ボーンヘッドの危険性を持つブリンソンをスタメンで使う必要はあったのか。丸をスタメン起用できない事情があったのなら、守備も走塁も安定しているセンター・重信慎之介でいい。もしくはセンターを梶谷隆幸にして、レフト・ウォーカー、ライト・秋広優人という布陣でもいい。ウォーカーの守備が不安というなら、ブリンソンの走塁や守備はもっと不安でしょう」
とはいえブリンソンは、3位を争うDeNA戦で打率4割2分4厘と大いに当たっている。そしてCSをかけた24日からの3連戦でDeNAは初戦エースの今永昇太、3戦目には最多勝濃厚の東克樹という両左腕が予想される。
「ブリンソンは今永には3打数ノーヒット2三振ですが、東には16打数8安打と打ちまくっています。原監督は、中田翔の代わりに長打も期待できるバッターとしてブリンソンを一軍に戻したのでしょう。広島戦でスタメン起用したのですから、DeNA戦でも同様か、大事なところで使うのでは。ブリンソンとしても期待に応えたいところでしょう。
とはいえ、そこでまたボーンヘッドをしたら、原監督は何とコメントするのか。仮にブリンソンがホームランを打つなど打撃面でプラスの活躍をしたとしても、凡ミスをしたら何倍ものマイナスになりかねない。あまりに危険すぎる選手起用だと思います。はたしてこの采配が吉と出るか、凶と出るか」
広島戦を終わって、ブリンソンの成績は打率2割5分、11本塁打、34打点。この数字でも期待をかけなければならないところに、今季の巨人の苦しさがあるのかもしれない。