大阪制作らしいこだわりキャスト
もちろん東京編の主要キャラクターはこの3人だけではありません。
主な役柄としては、スズ子の才能を見抜いた個性あふれる演出家・松永大星を新納慎也さん、羽鳥が信頼する作詞家・藤村薫を宮本亞門さん、スズ子に弟子入り志願する小林小夜を富田望生さん、愛助の母で村山興業の社長・村山トミを小雪さん、羽鳥の妻・麻里を市川実和子さん、スズ子が住む下宿屋の主人・小村チズをふせえりさんが演じることが発表されています。
朝ドラはどの作品もキャストが豪華なことで知られていますが、特に大阪放送局が制作する後期放送(10月~翌3月)の作品は、それだけではありません。人気や知名度よりハマリ役であることを優先するような傾向が強く、より作り手のこだわりが感じられるキャスティングで朝ドラファンたちの支持を集めてきました。
実際、ここまでの物語でも、情に厚いお調子者の父・梅吉に柳葉敏郎さん、明るく元気なしっかり者の母・ツヤに水川あさみさん、マイペースで亀が大好きな弟・六郎に幼少期・又野暁仁さん、少年期・黒崎煌代さんの花田一家。さらに花田家が営む「はな湯」に集まる人々に、梅吉に助けられた記憶喪失のゴンベエに宇野祥平さん、休憩所であん摩担当のアサに楠見薫さん、タダで銭湯に入るアホのおっちゃんに岡部たかしさん、「53回見合い失敗中」の八百屋・キヨに三谷昌登さん、「当たらない」と評判の易者になだぎ武さんらを起用して大阪らしい人情たっぷりのムードを醸し出していました。
梅丸少女歌劇団のメンバーにも、男役トップスター・橘アオイにOSK日本歌劇団の現役である翼和希さん、娘役トップスター・大和礼子に連ドラ出演が希少な蒼井優さん、向上心の強い実力派の後輩・秋山美月にダンスの得意な伊原六花さん、優しく面倒見のいい音楽部長・林部長に橋本じゅんさん、金勘定に厳しい一方で芸事を愛する経営者・大熊社長に升毅さんを起用しました。