肉体派イケメンアナウンサーとして知られていた、元フジテレビアナウンサーの内野泰輔さん（写真は男子水球・荒井陸選手のインスタグラムより）
フジテレビに内野氏の転職について尋ねたところ、「個別の社員の去就についてはお答えしておりません」（広報部）との回答だった。
かつては就職ランキング上位の常連で、学生たちからも絶大な人気を誇ったテレビ局。中でもアナウンサー職は「1000倍～2000倍」ともいわれる難関中の難関。しかも「売れっ子アナなら30代で年収2000万円近くまで上がった」（テレビ局関係者）というから、転職はかなり思い切った決断だろう。だが、「最近のアナウンサーはそこまで好待遇じゃない」と話すのは別のテレビ局関係者だ。
「近年は、テレビ局も収支が悪化しており、給料についてはかつてほどの金額は見込めませんよ。特に若手の局員は20年ぐらい前の同年代と比べると手取りの金額はかなり減っているのではないでしょうか。海外の配信サービスなど新しいライバルの存在もあり、テレビ局はかつての“絶対的存在”ではなくなったのです。だから、“より良い条件なら転職も辞さない”という局員はかなりいます。
元テレビ朝日の富川悠太氏はトヨタ自動車、元TBSの国山ハセン氏はスタートアップ企業に転職しました。テレビ東京の森香澄さんも退職し、早速タレントとしてメディアに引っ張りだこです。今後もアナウンサーたちの“脱テレビ局”は続いていくかもしれません」（前出・経済誌記者）
アナウンサー時代の知名度をいかし、転職先でも表に出る仕事をこなす人も多い。相次ぐ異業種への転職で、テレビ局アナウンサーの仕事がステップアップへの泊付けになっている現状が浮き彫りになった格好だ。
