交際後も、有名人ゆえに外でのデートは難しく、海を隔てての遠距離恋愛には時差という障壁もあった。そんなふたりが時間を共有する手段としたのがドラマの同時視聴だ。
「日本から見てカリフォルニア州・アナハイムの時差はマイナス17時間です。ナイターを終えて深夜に帰宅する大谷さんをAさんは夕方頃から自宅で待ち、時差を超えて『VIVANT』(TBS系)などの人気ドラマを一緒に鑑賞していたそうです」(前出・在米ジャーナリスト)
遠距離恋愛をする恋人たちが「せーの」で同時にドラマを再生し、つないだ電話で感想を語り合う。倉本聰脚本のドラマ『北の国から』のようなシーンを大谷とAさんは繰り返し、絆を深めていった。直接会えなくても心が満たされるふたりが、結婚という次のステップに進むのは自然な流れだった。
「大谷さんはクールなアスリートのようでいて、ホームランを打った後に薬指にキスしたり、ドジャースとの契約発表日をAさんの記念日にしたりとロマンチックな振る舞いが素敵です。きっと彼にとってAさんは本当に大切な女性なのでしょう。
Aさんも同じ思いで、入籍前から何度か母親とともに渡米し新婚生活の準備を着々と進めていたと聞きます。大谷選手は彼女の手料理も気に入っていて、先のインタビューでは『ドライカレーが美味しかった』と明かしていましたね」(前出・Aさんの知人)
もはや国民的慶事と言っても過言ではない大谷の結婚。誰もが認めるお似合いのふたりが結婚までにたどった軌跡は、まさに「完璧婚」の名にふさわしい愛の物語だった。
(了。第1回から読む)
※女性セブン2024年3月21日号