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松浦亜弥と橘慶太 “リスペクトし合う夫婦関係”で期待される歌手活動再開とw-inds.の躍進
松浦亜弥と橘慶太 “リスペクトし合う夫婦関係”で期待される歌手活動再開とw-inds.の躍進
 2013年に活動休止して以降、公の場に出ることがなかった松浦亜弥(36才)が、今年に入って久々に芸能活動を再開し、本格的な歌手復帰も噂されている。 2001年4月に『ドッキドキ!LOVEメール』で、ハロー!プロジェクトのソロ歌手としてデビューした松浦。かわいらしいイメージとパワフルな歌唱が魅力的な“あやや”として大人気となった。 その後、2013年にダンス&ボーカルユニット・w-inds.の橘慶太(36才)との結婚を発表。同年末の『Hello! Project COUNTDOWN PARTY 2013 ~GOOD BYE & HELLO!~』への出演をもって無期限活動休止となった。 そこから約8年、一切の活動をしていなかった松浦だが、今年1月にAmazonオーディブルで配信されたポッドキャスト番組『Matthew’s Matthew マシュー南の部屋の中のマシュー』の初回ゲストとして出演。ここでは声だけの出演だったものの、4月には『ネスカフェ エクセラ』のテレビCMに登場し、オリジナルCMソングも披露した。 さらに、8月9日には橘がツイッターで、〈6年前に作った未発表曲がありまして。いつ世の中に出そうかと温めていたのですが年内に投稿しようかと考えています〉、〈天才的な歌声の私の奥さんが歌っている曲なのです〉と投稿。橘いわく〈凄く切なくて めっちゃお気に入りなんです。友人からの評価だけで 判断し辛いんですが名曲らしいんです〉とのことで、松浦が歌う未発表曲の公開が示唆されたのだ。 女性アイドル事情に詳しいライターの大塚ナギサ氏はこう話す。「ソロの女性アイドル歌手がなかなかヒットを出せない状況だった2000年代前半に大活躍したのが松浦さんです。同じハロプロのモーニング娘。とともにその後の女性アイドルブームへ与えた影響も大きく、音楽業界への貢献度も高い。初期の“アイドル全開”な頃に名曲が多いのはもちろん、2000年代後半のアーティスト路線の頃もたくさんの名曲があるんですよね。そういった名曲たちとともに、松浦さんの功績をもう一度音楽業界で発信することは大きな意味がありますし、それを望んでいる音楽ファンも多い。そして何より、橘慶太さんの作った曲を歌う松浦さんの姿は、是が非でも見てみたいですね」 2001年にメジャーデビューしたw-inds.は、同年に日本レコード大賞最優秀新人賞を獲得、紅白歌合戦にも6回出場している実力派だ。現在は橘が楽曲をセルフプロデュースしている。「2017年から本格的にセルフプロデュースに移行し、さらに評価が高まっています。世界的なダンスミュージックのトレンドを積極的に取り入れ、本当にクオリティーの高い楽曲を制作をしていて、もっともっと評価されるべきとの声も多いんですよね。 これまで橘さんはあまり松浦さんについて言及することはなかったので、今回松浦さんが歌う未発表曲の存在を明かしたのはちょっと意外ではありました。でも、これをきっかけに橘さんが話題になり、w-inds.の楽曲に触れたという人も多いはず。w-inds.の“過小評価”を払拭するという点でも、松浦さんの活動再開には大きな意味があると思います」(音楽関係者)元アイドルの“夫婦共演” ハロプロ出身の元アイドルの場合、夫との共演が話題になることも多い。元モーニング娘。の辻希美(35才)は夫である杉浦太陽(41才)と番組やイベント、YouTubeなどで頻繁に共演している。同じく元モーニング娘。の高橋愛(35才)も夫・あべこうじ(47才)とともに番組に出演する機会も多く、最近ではフジテレビ系『千鳥のクセが強いネタGP』にて夫婦揃ってネタを披露している。さらに、ソロからモーニング娘。に加入し、松浦とGAMという2人組ユニットを組んでいたことがある藤本美貴(37才)も、自身のYouTubeチャンネルに夫・庄司智春(46才)が登場。夫婦で仲良くデートをする動画が人気となっている。「女性アイドルの結婚をショックに感じているファンもいるでしょうが、一方で夫婦が幸せそうに仕事をしている姿を見るのは本当に喜ばしいことなのだと思います。そして、夫婦で仲良くしている姿を見て、新たなファンを獲得することも多い。松浦さんは、マシュー南さんのポッドキャストで家族の様子を話していましたし、橘さんのツイートで夫婦がリスペクトし合っている関係性も垣間見えました。こうして夫婦の素敵な関係が見えてくることで、橘さんと松浦さんの活躍の場も増えていくのではないでしょうか」(大塚氏) 松浦亜弥の歌手活動復帰はもちろん、夫である橘慶太の躍進、そして夫婦での共演にも期待できるかもしれない。
2022.08.22 16:00
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(写真/小倉雄一郎)
24歳になった女優・大久保桜子の次の挑戦とは? 「いつか『相席食堂』にも出演したい」
 7月20日に誕生日を迎えた女優の大久保桜子(24)。2017~2018年に放送されたスーパー戦隊シリーズ『宇宙戦隊キュウレンジャー』で連続テレビドラマデビューしてから約5年、当時10代だった彼女も今や20代だ。最近では写真集を2冊発行したほか、グラビアやYouTubeなど活躍の場を広げている。 2021年7月から開設した公式YouTubeチャンネルは、彼女の素顔が垣間見られることからファンに好評だ。定期的にアップされる動画の企画は、私服やメイクの紹介から、激辛グルメや足つぼマッサージなど過酷なものまでバラエティに富んでいる。「YouTubeに投稿する動画は、スタッフさんからだったり、私も提案して挑戦しています。激辛や足つぼなど過酷そうに見える企画は、YouTubeスタッフさんの悪事ですね(笑)。でも、激辛は大好きなので全く苦じゃないです! 今後やってみたいネタとしては、『相席食堂』がすごく好きなので、いつか、ああいう知らない街での人々との交流やハプニングが楽しめる企画をやってみたいですね。YouTubeの投稿とは別に、いつか本家の『相席食堂』にも出演してみたいです! オファー待ってます!」 2022年8月には、『リュズ夢』こと舞台『瓶詰めの海は寝室でリュズタンの夢をうたった』への出演も決まっている。大久保が舞台に挑戦するのは同作が初めてだ。『宇宙戦隊キュウレンジャー』でヒーローショーを経験しているが、彼女はこれまで舞台への挑戦に悩んでいたという。「ここ数年間、舞台への出演についてすごく葛藤していました。ドラマや映画と違って舞台はナマモノなので、ずっと怖くて今まで手を出せなかったんです。ヒーローショーもナマモノではありますが、1年間一緒に撮影した仲間たちとのステージだったので、本格的な芝居がある舞台とは気持ち的に全然違いますね。『リュズ夢』は共演者全員が初対面なので緊張でドキドキです。 でも、マネージャーさんと相談して『一回舞台をやってみるのもアリなんじゃないか』という結論に至ったので、勇気を出して挑戦することにしました。プレッシャーに押しつぶされそうですが、一生懸命頑張りたいです!」 大久保がさまざまなことに挑戦し続ける理由は、彼女の中で「今しかできないことをやりたい」という気持ちが強いからだろう。インタビューの最後に、24歳の誕生日を迎えた“今”やりたいことを語ってくれた。「もう24歳なのでラストチャンスかもしれないですが、学園系の作品に出演して制服を着てみたいですね。OLや母親役とかと違って、学生役は若いときにしかできないと思っているので、『今しかできないことを今のうちにやっておきたい』という気持ちがあります。 あとは、2022年1月に私の2冊目の写真集が発売されたのですが、もし3rd写真集の発売が決まったら海外でロケをしたいです! 個人的には台湾に行ってみたいですが、水着でハワイも良いですね。英語はバッチリなので、現地を満喫したいです!」◆取材・文/藤原利絵(HEW) 撮影/小倉雄一郎【舞台情報】劇団おぼんろ 第 21 回本公演『瓶詰めの海は寝室でリュズタンの夢をうたった』【作・演出】末原拓馬 2022年8月18日(木)~8月28日(日)  全19ステージ Mixalive TOKYO Theater Mixa 〒170-0013 東京都豊島区東池袋 1-14-3 Mixalive TOKYO6 階プレゼントキャンペーンを実施します! 誕生日を迎えたばかりの大久保桜子さん! 前回に引き続き、NEWSポストセブンの公式Twitterアカウントと連動した、フォロー&リツイートしていただくだけで応募できる、読者の皆さまへのプレゼントキャンペーンを実施いたします。応募方法の詳細は次ページよりご確認ください。応募方法1)NEWSポストセブンのTwitter公式アカウント(@news_postseven)をフォローしてください。2)NEWSポストセブンのTwitter公式アカウントのキャンペーン情報をリツイートしたら応募完了です。賞品の当選通知はTwitterのダイレクトメッセージにてご連絡いたします。Twitterの登録を解除されますと、メッセージが受け取れなくなりますのでご注意ください。——————————————————————プレゼント大久保桜子さん   チェキとサイン入り色紙のセット1組 合計1名様——————————————————————応募締め切り2022年8月20日(土)23時59分までの応募が抽選対象になります。——————————————————————ご注意事項・キャンペーン応募にはTwitterへの登録( https://twitter.com/ )が必要になります。・Facebookアカウントでファン登録をしてもキャンペーン応募にはなりませんのでご注意ください。・既に@news_postsevenのTwitterをフォローいただいている方もキャンペーン応募の対象になります。・当選者にダイレクトメッセージで連絡が取れない場合は、当選が無効となる場合があります。・本キャンペーンは予告なく変更される場合があります。・リツイート時に記載されたキャンペーンURLを変更、削除した場合は抽選の対象外になります。・ご住所が不明などの理由で賞品がお送りできない場合は、対象外とさせていただきます。・当選者にはNEWS ポストセブン公式Twitterアカウント(https://twitter.com/news_postseven)よりご連絡差し上げます。お名前・送付先情報をいただきます。・いただいた個人情報は送付以外他の目的には使用しません。・当選者の発表は発送をもって代えさせていただきます。当選の有無に関してのお問い合わせには対応できません。あらかじめご了承ください。・賞品の転売行為や、複製は固く禁じます。——————————————————————個人情報の取扱について小学館プライバシーポリシー/ソーシャルメディアポリシー(http://www.shogakukan.co.jp/privacy_policy)をご参照ください。
2022.07.27 07:00
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(写真/小倉雄一郎)
女優・大久保桜子が今明かすデビュー秘話 10年後は「マーベル作品で忍者役とか!」
 2017~2018年に放送されたスーパー戦隊シリーズ『宇宙戦隊キュウレンジャー』で連続テレビドラマデビューした女優の大久保桜子(24)。2021年9月から放送中の『仮面ライダーリバイス』のスピンオフドラマ『リバイスレガシー 仮面ライダーベイル』(TTFCオリジナル作品、2022年3月27日より配信中)への出演で、特撮ファンを再び沸かせたのは記憶に新しい。デビューから約5年が過ぎ、現在は特撮以外のドラマや、テレビ番組、グラビア、舞台、YouTubeなど、活躍の場を広げている。 スーパー戦隊に続いて仮面ライダーにも出演した彼女は、子供時代から「正義のヒーロー」にあこがれていたという。「私はマーベル作品が昔から大好きで、敵と戦うヒーローにあこがれていたんです。日本の子供向けヒーロー番組とマーベル作品はもちろん全く違いますが、それでも広い意味でいうヒーロー作品に携われたのは嬉しかったですね」 女優デビュー作である『宇宙戦隊キュウレンジャー』で、女性ヒーロー・ハミィ/カメレオングリーン役を演じた大久保に同作のオーディションを振り返ってもらった。当時の彼女は、実はヒーロー役を志望してオーディションに挑んだわけではなかったというから驚きだ。「最初は、『ヒーローに助けられる女性役でもいいから合格できれば』という気持ちでした。今までちゃんとテレビに出演したことがなかったので、『大きな役を任せられるわけないだろう』と思っていたんです。今思い出しても、メインキャストに選ばれたのはビックリですね」「とにかく合格した実感がなかった」「最初は気持ちがなかなか追いつかなかった」と、大久保は女優デビュー初期の心境を語る。当時の彼女は、オーディションに合格した実感がないまま、共演者やスタッフとの顔合わせ、衣装合わせなど、慌ただしい日々を過ごしていったそうだ。「当時、私は17歳だったんですけど、母にも『戦隊モノの番組にちょっと出るかもしれないから、そのときになったら学校を休むね』と話していて(笑)。自分がヒーロー役で1年間も撮影するなんて予想していませんでしたね」 意外なデビュー秘話を明かしてくれた大久保だが、それでも『宇宙戦隊キュウレンジャー』は、「自分にとって大切な作品」と断言した。番組終了から約5年が過ぎた現在、共演者との関係性について聞くと、「コロナ前は頻繁に会ってましたね! 今日のインタビュー後も会う予定なんです」と笑顔で答えた。「1年間も関わった現場だったので、自分にとって実家みたいな存在で、出演者はみんな家族みたいな感じです。プライベートで集まって、『誰が一番おいしい料理を作ることができるか』みんなで競ったのは楽しかったですね。私はハンバーグを作ったんですけど、榊原徹士くん(スパーダ/カジキイエロー役)は料理が上手すぎて敵わない! あれはイタリアンだったのかな? 何料理かもわからない、すごい料理を作っていて驚きました(笑)」 大久保が10代だった頃から知るファンは、『リバイスレガシー 仮面ライダーベイル』で、20代になった彼女の成長をひしひしと感じたのではないだろうか。シリアスなストーリーをより魅力的に見せる、大人になった彼女の演技に惹き込まれる。大久保自身も、芝居をしていて手応えや楽しさを感じたと明かした。「ハミィは、女子高生みたいな振る舞いの“くのいちヒーロー”ですけど、『リバイスレガシー 仮面ライダーベイル』で演じた幸実は主人公と過酷な運命を共にするヒロインなので、キャラが結構違います。ヒーロー役ではないので、私がアクションをはじめとする特撮っぽい演技を披露することはなかったですが、10代から成長した新たな私を視聴者の方々にお見せできた良い機会だったのかなと思っています。 あと、仮面ライダーに関わってみて、個人的には長回しの撮影の方がお芝居をしていて楽しいなと感じました。スーパー戦隊はカット割りの撮影が多いのですが、仮面ライダーはドラマ性を演出するために長回しの撮影が多いんです」 年齢を重ねるごとに役者としてどんどん幅を広げている大久保は、家族や友人、ファンが誇れるような女優でありたいという。大久保を支える人々の中でも、特に祖母は人一倍彼女の出演作をチェックし、頻繁に連絡してくれるのだそう。そんな周囲から愛される大久保が、10年後の自分像を語ってくれた。「いつも応援してくれる家族や友人、ファンの方々が『大久保桜子ってこの作品にも出演しているんだよ』と、周りに自慢できるような存在になりたいですね。両親に対しては、それが親孝行になるのかなと思っています。それと、この場をお借りして言いたいのが、SNSに寄せられるファンの方々のメッセージについてです。『おめでとう』『応援してるよ』『頑張ってね』という言葉ひとつひとつが私の力になっていますし、すごく感謝しています! もっともっと頑張っていくので、応援よろしくお願いします! あと、ひとつだけ自分の願望を言っていいのなら、海外映画に出演してみたいですね。英語が得意なので、すごく欲を言うなら大好きなマーベル作品に出演したいな。マーベルじゃなく別の海外ヒーロー系作品でもいいので、『日本から呼ばれた忍者』みたいな役でいつか出演してみたいです!」◆取材・文/藤原利絵(HEW) 撮影/小倉雄一郎【舞台情報】劇団おぼんろ 第 21 回本公演『瓶詰めの海は寝室でリュズタンの夢をうたった』【作・演出】末原拓馬 2022年8月18日(木)~8月28日(日)  全19ステージ Mixalive TOKYO Theater Mixa 〒170-0013 東京都豊島区東池袋 1-14-3 Mixalive TOKYO6 階プレゼントキャンペーンを実施します! 誕生日を迎えたばかりの大久保桜子さん! 今回はNEWSポストセブンの公式Twitterアカウントと連動した、フォロー&リツイートしていただくだけで応募できる、読者の皆さまへのプレゼントキャンペーンを実施いたします。応募方法の詳細は次ページよりご確認ください。応募方法1)NEWSポストセブンのTwitter公式アカウント(@news_postseven)をフォローしてください。2)NEWSポストセブンのTwitter公式アカウントのキャンペーン情報をリツイートしたら応募完了です。賞品の当選通知はTwitterのダイレクトメッセージにてご連絡いたします。Twitterの登録を解除されますと、メッセージが受け取れなくなりますのでご注意ください。——————————————————————プレゼント大久保桜子さん   チェキとサイン入り色紙のセット1組 合計2名様*プレゼントの指定はできません。——————————————————————応募締め切り2022年7月27日(水)23時59分までの応募が抽選対象になります。——————————————————————ご注意事項・キャンペーン応募にはTwitterへの登録( https://twitter.com/ )が必要になります。・Facebookアカウントでファン登録をしてもキャンペーン応募にはなりませんのでご注意ください。・既に@news_postsevenのTwitterをフォローいただいている方もキャンペーン応募の対象になります。・当選者にダイレクトメッセージで連絡が取れない場合は、当選が無効となる場合があります。・本キャンペーンは予告なく変更される場合があります。・リツイート時に記載されたキャンペーンURLを変更、削除した場合は抽選の対象外になります。・ご住所が不明などの理由で賞品がお送りできない場合は、対象外とさせていただきます。・当選者にはNEWS ポストセブン公式Twitterアカウント(https://twitter.com/news_postseven)よりご連絡差し上げます。お名前・送付先情報をいただきます。・いただいた個人情報は送付以外他の目的には使用しません。・当選者の発表は発送をもって代えさせていただきます。当選の有無に関してのお問い合わせには対応できません。あらかじめご了承ください。・賞品の転売行為や、複製は固く禁じます。——————————————————————個人情報の取扱について小学館プライバシーポリシー/ソーシャルメディアポリシー(http://www.shogakukan.co.jp/privacy_policy)をご参照ください。
2022.07.20 07:00
NEWSポストセブン
当初「牛宮城」に反対していたという高橋社長(写真/小倉雄一郎)
人気YouTuberの“仕掛け人”Guild高橋将一代表 宮迫博之の復活プロデュース秘話「牛宮城はガチ」
 闇営業騒動でかつての所属先である吉本興業から契約解除され、一時は窮地に陥った「雨上がり決死隊」の宮迫博之(52)。その後、チャンネル登録者数137万人(5月23日時点)を超えるYouTuberとして人気を博しているのは周知のところだ。宮迫の復活劇を陰でプロデュースしたのが、ヒカルやひろゆき氏などYouTuberのサポートなどを手がける株式会社Guild(ギルド)の代表取締役・高橋将一氏(34)だ。宮迫を迎え入れるにあたり、社内では「大手芸能事務所に楯突くことになるのではないか」と懸念する声もあった。それでも高橋氏が「宮迫さんはキーパーソンだ」とこだわった理由とは? そこには、未来のYouTubeビジネスを見据えた壮大な構想があった。宮迫の生き残りが、新しい市場に直結する 高橋氏は「社内で反対の声もあったんですが、僕はどうしても“YouTuber宮迫博之”のプロデュースがやりたかった」と語る。反対する人間たちは、“大手芸能事務所とケンカ別れした”という点を不安視していた。しかし、高橋氏はむしろその点に宮迫をプロデュースする意味を見出していた。「ここまで派手に芸能プロダクションから契約解除された方が芸能界で生き残った実績はないと思うんです。つまり、宮迫さんを生き残らせることが新しい市場を作ることに直結していた。宮迫さんはYouTubeビジネスにおいて大変なキーパーソンだったんですよ。だから僕は、チャンネル登録者数100万人を超えるまでは、宮迫さんのチャンネルにぴったり付き添って、死ぬ気で企画を考えていました」 宮迫を見事成功させたこともあり、高橋氏は「YouTuber以外でYouTubeのプロデュースができる数少ない存在」「逆境に立たされた人間をYouTuberとして復活させるのが得意」だとして業界内での地位を確立する。公表できない案件も多いが、ほかにも数々の人気芸能人YouTuberをサポートしてきたという。「芸能人がYouTubeチャンネルを開設することは当たり前になりましたが、安定して再生数を稼げる芸能人YouTuberは一握りです。そして、芸能界におけるプロデュースとはまた違い、YouTubeチャンネルを成功させるためには、WEBマーケティング的な考え方が必要になります。そのため、いろいろな芸能プロダクションが『うちのタレントがYouTubeを始めたんだけど……』とGuildにこっそり相談しにきています」 宮迫をプロデュースするにあたって意識したのは、“リブランディング(ブランドの再構築)”だ。「宮迫さんは、ずっと芸人として“勝ち芸”をやってきたんですよ。『お前なんでやねん』と、後輩たちにツッコむ側。つまり、強いポジションにいる側のキャラクターだったんです。ですが、闇営業騒動などのゴタゴタを経て、もう勝ち芸を貫こうとしても視聴者が『何を偉そうにしているんだ』と反発を覚えてしまう。だから、YouTubeだと新たに負け芸をやらないといけない。宮迫さんをどうやって“応援したい存在”に変えていくかを考えました」 動画を毎日更新し、時にはドッキリを仕掛けられるなど情けない姿も晒し、次第に宮迫に寄せられる応援の声は増えていった。高橋氏の狙いが見事ハマった形と言えるが、それでも焼肉店「牛宮城」をめぐる騒動は予想外のことばかりだったらしい。 牛宮城といえば、共同出資者だったはずのYouTuberヒカルが『こんな焼肉ありえない』と一度は完全撤退を宣言し、牛宮城の宣伝隊長としてカムバックするまでの経緯も注目を集めた。一連の流れに対して、ネット上では“話題作り”との憶測もあったが、はたして真相は……?「あれは全部ガチです。チャンネル登録者数100万人を達成してからは宮迫さんのチャンネルからは少し手を離していたので、僕も牛宮城について細かくは把握していなかったんですよ。だから全部お任せしていたんですが、ある日、ヒカルさんから『このままだとヤバいから入って』と頼まれて……。 僕はオープン1か月前まで撤退を勧めていた側でした(笑)。とはいえ、さすがに宮迫さんが失敗すると後味が悪いですよね。それでヒカルさんが『このまま放っておくのも可哀想だからサポートしてあげたほうがいい』と戻ったのです」YouTubeから広告業界を変えていく 今年4月、GuildではYouTuberヒカル、歌い手まふまふが取締役に就任したことを発表した。関連会社を含む事業売上高は100億円を突破したが、高橋氏には壮大な目標があるという。「2大広告代理店を超えていきたいと思っています。テレビCMなどの大規模広告には、企業の“ブランド予算”が割かれています。ブランド予算というのは、単に『この商品を買ってください』という以上に、その商品や企業のブランドイメージを向上させるための広告に使われる予算です。その莫大な金額は、2大広告代理店がほぼ独占しているわけです。Guildは数多くの広告案件を請け負っていますが、現状『この商品を買ってください』という単発の案件だけです。ですが、YouTube業界から僕らがブランド予算のパイを獲りにいくつもりです。 大勢のYouTuberのプロデュースを手がけているので、YouTuberやタレント事務所と見なされがちなんですが、実はそこではない。Guildは広告業界で大手に負けない存在になることを目標としています」 目を輝かせながら、Guildの未来について語る高橋氏。それほど大きな戦いに挑むモチベーションとは何なのか?「モチベーションには種類がふたつあって、『老後の資金は大丈夫かな』とか『家族を養わなきゃ』といった不安を解消するために嫌な仕事も頑張れる場面ってあると思うんですよね。逆に言えば、その不安をクリアすることができたら、あとはロマンがモチベーションじゃないですか(笑)。単純に、自分の考えたことで世の中が変わりそうなのは楽しいですよ!」◆取材・文/原田イチボ(HEW)
2022.05.28 16:00
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YouTuberのプロデュースについて話した高橋代表(写真/小倉雄一郎)
ヒカルとひろゆき氏を支えた男・Guild高橋将一代表が語る「周囲にスターが集まった理由」
 チャンネル登録者数474万人を誇る大人気YouTuber・ヒカルには、絶大な信頼を寄せる“右腕”の男がいる。しかも彼は、「ひろゆき」こと西村博之氏からも一目置かれ、元「雨上がり決死隊」の宮迫博之をYouTuberとして成功させた立役者でもある。 その人物とは、株式会社Guild(ギルド)の代表取締役である高橋将一氏。34歳でありながら、いまやYouTubeビジネスを語る上で不可欠な存在となっている。今年4月、GuildではYouTuberヒカル、歌い手まふまふが取締役に就任したことを発表した。なぜ高橋氏は、スターたちの信頼を勝ち得たのか? そして、高橋氏の目から見た彼らの素顔とは?ヒカルによる「ヘッドハンティング」 高橋氏は、ヒカルがかつて所属していたYouTuberプロダクション・VAZの副社長を2019年1月末まで務めていた。ヒカルとの出会いは、VAZ以前に遡る。同社の副社長に就任したのもヒカルの誘いがきっかけだったという。「僕はもともとIT系の広告代理店など、いくつかの会社の経営に携わっていました。手がける企業のひとつでヒカルさんに案件を依頼したのが、彼との出会いのきっかけです。その縁でヒカルさんからVAZにヘッドハンティングされたのですが、最初はクリエイター部門でなくIT系のサービスを担当する予定だったんですよ。でも結局そのサービスに見込みがないということで、未経験のインフルエンサービジネスに挑戦することになりました。ヒカルさんがVAZを離れるのに合わせて僕も同社を退職し、今はVAZ時代に抱いた構想をGuildで実現しています」 VAZ時代に感じたのは、「YouTuberがプロダクションに所属するメリットは、ほとんどない」ということだ。 YouTuberは自らコンテンツを発信することができる。PR案件やコラボ企画を行うために最初はYouTuberプロダクションに所属したとしても、いずれ脱退してしまう。そこでGuildでは、プロダクション型ではなく“エージェント型”のモデルを採用している。「スケジュール管理やメールの返信といった部分を任せるだけなら、わざわざプロダクションに所属するよりも、YouTuber個人でスタッフを雇ったほうがずっと安上がりだし、自由に活動することができます。だから、僕たちGuildは“エージェント”としてクリエイターに接しています。マネジメントは行わず、各チャンネルの番組作りを一緒にしていくイメージです。 たとえば、企業側から『この水を宣伝してください』という依頼が入ったとします。でも、『この水はおいしい!』なんて動画を作ったところでおもしろくないですよね? じゃあ宣伝の予算が1000万円だとしたら、500万円で有名女優さんにオファーして、YouTuberと女優さんが対談している最中に飲んでいるのがその水……みたいな内容にしたほうが絶対に再生数が伸び、広告として結果が出ます。 単なる営業スタッフというわけでもなく、僕らはYouTuberの代理人として、クリエイティブの視点を持った上で企業と交渉します。だからYouTuberにとっては、Guildと組むことで、『スポンサーを獲得して大規模な企画にも挑戦することができる』『お互いアイデアを出し合える』といったメリットがある。結果、彼らのクリエイティブが何倍にも発揮されるんです」 ひろゆき氏が“論破王”として大ブレイクするきっかけとなったYouTubeの切り抜き動画も、高橋氏が携わったプロジェクトだ。こちらは、「第三者が動画の一部を切り抜くことを認める代わりに、その収益を半分受け取る」というビジネスモデルをとっている。ひろゆき氏によるYouTube配信のワンシーンを有志が切り抜いた動画は大ブームとなり、2021年5月の“ひろゆき切り抜き動画”の総再生回数は3億回を超えた。「第三者が元動画を自由に編集することを認める仕組みに対して、『タレントのイメージが壊されるのではないか』と懸念する見方もあると思います。ですが今の時代、いくらイメージを守ろうとしたところで暴露系YouTuberの標的になったら一発アウトですから(笑)。どうせネット上で好き勝手にあれこれされる時代なら、そこを逆手に取って、自分たちも利益を得たほうがいいんじゃないでしょうか」ヒカルもひろゆきも「めっちゃ優しい」 ヒカルもひろゆき氏も歯に衣着せぬ物言いに定評があるが、彼らと間近に接する高橋氏は「めっちゃ優しいですよ」と語る。「特にひろゆきさんは、Guildのメンバーで一番温厚なんじゃないかな。宮迫さんや手越くん(手越祐也)にGuildに参加してもらうとき、ひろゆきさんは『芸能事務所に対してけんか腰になっちゃいけないよ。敵を作っちゃいけないよ』と心配していました。すごく人脈の広い人なので、いろんな関係者との調整役を買ってくれます。 ヒカルさんは、メンタルが化け物。ストイックモンスターですね。僕もすごく勝ちたがりな性格だけど、ヒカルさんには敵いません。モチベーションの高さにおいては、心の底から尊敬しています。ヒカルさんと僕は二人三脚でずっとやってきているので、戦友のような関係ですね」 では、高橋氏から見た宮迫は?「ヒカルさんやひろゆきさんと比べて、宮迫さんは普通に傷つきやすい(笑)。でも天性のメンタルモンスターではないからこそ、僕たちみたいな一般人が共感できる存在だと思います」 錚々(そうそう)たるYouTuberの中心に立つ高橋氏だが、「僕自身はすごく凡人だと思う」と謙遜する。切り抜き動画といったアイデアの斬新さが話題になりがちだが、高橋氏のビジネスパーソンとしての本質は地道さにある。動画の再生数やコメント欄などを隅々までチェックして、視聴者が何を求めているかを分析し、次の企画へと繋げる。そうやって数々のチャンネルを成功させてきた。「僕は自分のビジネスのことを1から10まで説明できるんです。でも本当の天才は、もっと感覚でやっているんですよ。ひろゆきさんは小学生のとき、友達を作らずトカゲのしっぽを集めるのが趣味だったそうです。ヒカルさんは、子供の頃から『自分は本当は王の生まれのはずなのに、貧乏人に生みやがって!』ということを考えていました。天才って、子ども時代から変なんですよ(笑)。 でも僕は普通の人間だからこそ、Guildのメンバーの中で視聴者の気持ちを一番理解できる気がします。Guildにいるのは、漫画で言うと主人公キャラばかり。僕まで主人公タイプだったら、逆に誰も仲間になってくれなかったと思うんですよ。僕が相棒キャラだからこそ、主人公級のスターが集まってくるし、みんなが主人公のまま戦える。それがGuildの強みじゃないかな」◆取材・文/原田イチボ(HEW)
2022.05.28 11:00
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料理初心者のDAIGOによる料理番組が話題(提供:ABCテレビ)
異色の料理番組『DAIGOも台所』 制作Pが語る「手間取るおもしろさ」「皿洗いの裏側」
 普通の料理番組のつもりで『DAIGOも台所 〜きょうの献立 何にする?〜』(ABCテレビ・テレビ朝日系列、月〜金・午後1時半〜)にチャンネルを合わせた視聴者は目を丸くするかもしれない。料理初心者のDAIGO(44)は、調味料を計量したり、ジャガイモの皮を剥いたりするだけでも精一杯なのだ。おぼつかない手付きで、それでも懸命に作業を進めるDAIGOに対して、講師陣は「いい感じです!」と温かく接しており、そんな番組の雰囲気がネット上を中心に〈優しい世界〉と好評を博している。 放送27年に及ぶ長寿番組『上沼恵美子のおしゃべりクッキング』の後継として4月4日にスタートするなり、番組関連ワードがTwitterのトレンドを席巻した『DAIGOも台所』。この異色の料理番組はどのように生まれたのか? ABCテレビの矢野政臣プロデューサーに制作の裏側を聞いた。料理が苦手な人目線の企画を──全くの料理初心者であるDAIGOさんをなぜ料理番組に起用するに至ったのでしょうか?矢野P:DAIGOさんとお仕事したことのある社員から「料理に興味があるらしい」と聞きました。そこでDAIGOさんとお話したところ、一児のパパとして家事をするようになったものの、まだ料理には手を出せていない状況だということがわかりました。料理上手なベテラン主婦である上沼恵美子さんの次に、料理初心者のDAIGOさんをメインにした番組が始まるというのは、対比としておもしろいんじゃないかと感じました。──DAIGOさんも料理番組のオファーというのは驚かれたんじゃないでしょうか?矢野P:「僕でいいんですか?」という反応ではありました。ただ、僕自身が『上沼恵美子のおしゃべりクッキング』の制作に関わる中で、「料理に苦手意識を持っている人がとっつきやすい番組も作ってみたい」という気持ちがあったんですよね。やっぱり上沼さんは主婦としてバリバリ料理をやってきた方です。もちろん、それはそれで主婦代表として重要な存在ですが、料理があまり得意でない人目線の企画も需要があるのではないかと。その考えを伝えたところ、DAIGOさんも納得していただけました。──『上沼恵美子のおしゃべりクッキング』の後継番組ということで、制作するうえでのプレッシャーはあったのでしょうか?矢野P:そうですね。正直プレッシャーはありました。上沼さんという素晴らしいタレントさんが長年務めた枠だけに、どうしても期待される部分はありました。どういうコンセプトにするべきか悩みましたが、やはり視聴者の皆さんが本当に必要としているものを出すことが大事だと考えて、マーケティングリサーチを行いました。さらに社内でもヒアリングした結果、料理をする方の7割近くが毎日の献立に悩んでいることがわかりました。献立を考えるのは、本当に大変なことです。そこから「献立の悩みに寄り添う」というコンセプトが決まりました。 視聴者の方が「今日はその気分じゃないな」「もっと軽いものが食べたいんだけどな」と感じたとしても他に選択肢があるように、番組では毎回3品を提案しています。あとは時間的にテレビで見られない方も多いと思うので、Instagramにも番組で紹介したレシピを掲載しています。ライフスタイルが多様化したぶん、それぞれの事情に合うようなアプローチを用意するよう意識しています。15分番組なのに、計量に10分以上かかる──『DAIGOも台所』の“優しい世界”は、撮影の中で自然と生まれたものなんでしょうか? それとも制作陣の演出によって生まれたものなんでしょうか?矢野P:『この作業は手間取るだろうな』とスタッフが狙っている部分はありますが、DAIGOさんは常にこちらの予想を超える真面目さで作業に取り組んでくださる。だからこそ視聴者の方々の共感を誘うんだと思います。──では、最初の撮影を通して、スタッフの方々が「『DAIGOも台所』はこういう番組なんだ」と掴んだところもあったんでしょうか?矢野P:『DAIGOも台所』は15分番組で、CMがあるから実際の放送時間は10分程度です。なのに初週分の収録中、DAIGOさんは計量に10分以上かけていたんですよ! 大丈夫かなとハラハラしつつ、スタジオに漂う温かな雰囲気が妙におもしろくて、笑いを堪えきれませんでした。「こういうふうに視聴者の方にも楽しんでいただけるんじゃないか」と見通しが立った瞬間でした。 本当にDAIGOさんの人柄は素晴らしいですよね。上手にできなくてもイライラせず、マイペースだけど、すごく真剣な44歳のロックミュージシャン。もう属性が多すぎて……(笑)。料理が上手になりたいのは本心なんだと伝わるからこそ、DAIGOさんが作業に手間取っていても、視聴する側も素直に「頑張れ!」と応援したくなるんでしょうね。──スタッフがDAIGOさんをちょっと急かすようなことはないんですか?矢野P:急かすというよりは、一番近くで応援しながら、「よかった! できた!」と見守っています。──放送開始から約2か月が経ち、DAIGOさんの成長は感じますか?矢野P:ちょうど昨日も収録だったんですが、計量のスピードが速くなっていました(笑)。「この順番で計量したら、スプーンを洗ったり拭いたりの手間が少なく済む」とかが感覚でわかってきたんでしょうね。包丁も少し使い慣れてきました。言われたことを素直に受け入れて次に活かす姿勢が、上達に繋がっているんだろうなと感じます。料理のハードルを少しでも下げたい──番組に対する反響をどのように受け止めていますか?矢野P:「癒される」といった感想は狙い通りですが、まさかここまでの反響をいただくとは……。「この番組おもしろいよ!」というふうに漫画やイラストまで描いていただけたのは、うれしい驚きでした。皆さんに共感してほしかったポイントに気づいていただけたのも、ありがたかったです。──共感してほしかったポイントとは?矢野P:ジャガイモの皮を剥いたり、調味料を量ったりするのは、普通の料理番組だと省略する部分ですが、料理をする上で絶対にある工程じゃないですか。そういう細かい作業を省略せずに見せることで、「そうそう! 量るの面倒やねん」「お皿洗わなあかんのよ」という反応を頂けました。──『DAIGOも台所』では、試食の後にDAIGOさんがお皿を洗いますよね。矢野P:それも普通はテレビでは省略する部分なんですが、やっぱり日々の料理で誰もがお皿を洗っているわけですから。「その日の感想を語りながらお皿を洗おう」と決めました。ただ、「これができなかった」のようなネガティブなことを話しながらお皿を洗っていると、皿洗いが罰ゲームのように見えてしまいかねません。なので、DAIGOさんにはその日習ったことや印象に残ったことなど、前向きなことを語っていただくようにしました。──番組の今後の展望を教えてください。矢野P:番組発のミールキット(レシピと食材のセット)や冷凍食品、調味料などが販売できたらいいですね。派生ビジネスというよりは、「日々の料理にこういうものを使うと便利だよ。自分でイチから食材を用意したり、計量したりしなくてもいいんだよ」という選択肢を増やして、料理というもののハードルを少しでも下げていくことができれば幸いです。──最後に、『DAIGOも台所』でお気に入りのシーンを教えてください。矢野P:難しい質問ですね……! 好きなシーンはたくさんありますが、一番となると、餃子を包むところかもしれません。先生の餃子と自分の餃子を並べて、「どっちがどっちかわからないですよね」と言うドヤ顔。褒められたい気持ちを素直に出せる小学生男子みたいな無邪気さ、あれがかわいくて……。──視聴者だけでなく、スタッフの方々も“DAIGO萌え”をしているんですね。矢野P:その通りです。僕は42歳なんですが、42歳のおっさんが44歳のDAIGOさんに萌えている。『DAIGOも台所』は、そういう現場です(笑)。◆取材・文/原田イチボ(HEW)
2022.05.20 11:00
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ジミー大西、画業30年を語る「さんまさんの後押し」と「芸術に救われた日々」
 お笑い芸人で画家のジミー大西が、今年で画業30周年を迎える。4月末には30年間の活動をまとめた集大成的な作品集『Jimmy Onishi ART WORKS 1993-2022』を刊行。また1年以上にわたって開催される全国巡回展『POP OUT』もスタートした。節目を迎えた彼に、絵を描き始めた経緯や支えになった人物、また30年間にわたって活動を継続する秘訣について話を伺った。 ──絵を描き始めたきっかけを教えてください。ジミー:幼い頃のIMALUちゃんと一緒にお絵かきをしていたんです。そしたら(明石家)さんまさんから「変わった絵を描くな」と言われて、テレビ番組を紹介してくれた。それがきっかけで絵を描くようになりました。 もうひとつきっかけがあって、なんと岡本太郎先生からFAXで手紙をいただいたんですよ。「キャンバスからはみ出せ」って書いてあって、これはもう絵に移るしかないと思った。それまでは自分が絵描きになるなんてまったく考えてなかったので、太郎先生の手紙は転機になりましたね。──画家としても岡本太郎さんの影響は大きかった?ジミー:とても大きかったです。もちろん「バーンズ・コレクション展」(1994年)で見たパブロ・ピカソも断トツですごいなと思いました。幼少期からすでに天才なのに、キュビスム(20世紀初頭にピカソらが創始した美術運動)のような表現も行なっていて、爆発的なものを感じました。 ピカソを追いかけてスペイン・バルセロナに3年間滞在したんです。そこでいろいろなカルチャーショックを受けました。日本は天災が多いので、どんどんモノが新しくなりますよね。けれどヨーロッパは文化がずっとそのままの形で残っているんですよ。滞在時はたくさん写真を撮ったりデッサンをしたりしていました。──30年間の活動の中で大変だったことは?ジミー:やっぱり締め切りが大変でした(笑)。僕は描くのにものすごい時間がかかるんです。描けと言われたらすぐに描けるんですけど、じっくり描こうとしたらどんどんのめり込んでしまう。期限が迫っていると気づいたときはどうしてもテンパってしまいますね。──30年間描き続けること自体大変なことだと思いますが、行き詰まらないように工夫していることはありますか?ジミー:音楽を聴いたり、Netflixで映画を観たり、野球中継を観たり。周りの人と喋りながら描いたり、そういうふうに気を紛らわせてやっていますね。一人で作業し続けていると途中で嫌になってしまいますから。 最近はヒゲダン(Official髭男dism)やあいみょんをよく聴いてます。ええ歌やなあと思いますね。この30年間で筆が止まったことは何回もありますけど、そうやって気を紛らわせて脱出して、もういちど絵を描き始めるんです。──活動を継続する上で支えになった人物は?ジミー:明石家さんまさんの存在は大きかったですね。それと吉本興業に所属していたのも大きくて、会社には自由にやらせていただきました。自分の中ではその二つ、さんまさんと吉本興業にとても感謝しています。 僕は海外に滞在していたことがあるので、太郎先生のパートナーの岡本敏子さんにもお世話になりました。ラベルに僕の絵が描いてあるワインを持っていって乾杯させていただいたり、太郎先生の仕事ぶりや生活についてお話を聞かせていただいたり。「そうか、太郎先生にもこんなことがあるのか」と気づくこともあって、そうした体験も支えになりました。絵を描くにあたっては、やっぱり太郎先生の存在が今でも一番大きいんです。 コロナ禍の苦境は「芸術に救われた」──画業30周年を迎えた心境を教えてください。ジミー:今の世の中が僕の絵を受け止めてくれるのかなと不安に思っています(笑)。 今回出した作品集(『Jimmy Onishi ART WORKS 1993-2022』)は僕にとって30年間の日記のようなものなんです。世界のいろいろな場所をまわって、たくさん描いてきて、年代ごとに変化してきたので。──コロナ禍で活動に変化はあった?ジミー:絵を描くことを生業にしていてよかったなとあらためて思いました。他の芸人さんたちはコロナ禍になってから仕事が減ってしまった人も多かったんですけど、僕は自宅で一心不乱に絵に向かっていけた。劇場やテレビに出るのではなく、キャンバスに向かっていたらよかったので、絵に助けられたところがありましたね。芸術に救われたというか。──画業で大事にしていることはなんですか。ジミー:僕はもともと“本物の画家”じゃないんです。吉本興業の芸人として絵を描いているので、やっぱり作品を見た人に喜んでもらえるのが自分の中で一番なんです。 今回の展示(『POP OUT』)も“楽しませる”というのがコンセプトです。会場内に「ジミーの部屋」というのを設けて、そこで僕が絵を描いたり、ご飯を食べたり、寝たりするんです。普通の画家はやらないと思いますけど、それを見て写真を撮ったりして楽しんでほしいなと。 人に喜んでもらいたいということが本質にあるので、そこは大事にしていこうと思っています。──今後の目標はありますか?ジミー:絵を描き続けて、変化し続けていきたいです。これまで描いた作品がざっと400点ほどあるので、あと30点は描きたいなと。そのあとは年金生活を送ろうと思っています(笑)。 描くのにどんどん時間を要するようになってきたんですよ。だからこれからどう変わっていくのか不安も抱えつつ。1年に3〜4点は描きたい。4点描けたら合格ですね。 あとはウクライナに行きたいと思っていて、今、企画を出しているところです。それとニューヨークで個展を開きたい。1年ぐらい住んだことがあるんですけど、やっぱりニューヨークには自由な発想があると感じていて。それと最先端のものもニューヨークだと受け入れてもらえる。そうした感覚があるんです。──ずっと絵は描き続けるのでしょうか。ジミー:年金をもらえるようになったら絵は卒業しようかなと。そこまでは頑張るつもりです。年金生活になったら美味しいものを食べて爆睡したいですね(笑)。 今はふと気がついたら目の前に必ずキャンバスがあって、いつもそれと格闘しているので、いちど何も考えずに爆睡してみたいんですよ。もちろん、描きたくなったらまた描くのかもしれないですけど。【プロフィール】ジミー大西(じみー・おおにし)/天然キャラクターから繰り出される衝撃的な笑いを武器に数多くの番組で活躍中。数々の天然エピソードも有名で、お笑い芸人として一発ギャグも多くもつ。読売テレビの企画「ジミー大西 画壇にデビュー」で絵画を発表し、専門家からも評価を得る。2022年、画業30年記念作品展「POP OUT」を開催。静岡伊勢丹(7月20日~8月1日)、浦和伊勢丹(8月3日~8月15日)、新潟伊勢丹(8月17日~8月24日)、以降全国巡回。◆取材・文/細田成嗣(HEW)、写真/小倉雄一郎
2022.05.17 11:00
NEWSポストセブン
同世代でトップクラスの人気を誇る(時事通信フォト、AFLO)
神木隆之介、伊藤沙莉、福原遥ほか 大人になっても活躍続ける「元子役」続出の理由
 かつて子役と大人の役者の間には、高い壁が存在した。「一度染み付いた“子ども”というイメージから脱却するのは難しい」と長年言われており、たしかに子役としてブレイクしたものの、気づけばメディアから姿を消していたタレントは少なくない。 しかし、今の芸能界はどうだろうか。成長後も『るろうに剣心』や『君の名は。』など多数のヒット作に関わる神木隆之介(28)を筆頭に、2021年ブレイク女優ランキング第1位に輝いた伊藤沙莉(28)、2022年度後期放送のNHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』のヒロインに起用された福原遥(23)と、子役出身者が大活躍している。また、志田未来(28)は、3月26日に開局したBS松竹東急のドラマ『いぶり暮らし』で主演を務めている。 映画『万引き家族』(2018年)などで数々の女優賞を獲得してきた松岡茉優(27)も、芸能界入りしたのは8歳のときだ。ほかにも濱田岳(33)、須賀健太(27)、岡田結実(22)、吉川愛(22、旧芸名は吉田里琴)と子役出身の人気俳優は枚挙にいとまがない。17歳の芦田愛菜も6月に主演映画『メタモルフォーゼの縁側』の公開が控えており、大人の役者として活躍するためのステップを順調に上っている。 オンラインレッスンも含めて全国に生徒を抱え、子役の指導も手がけるACT芸能進学校の運営スタッフが、「子役出身が成功するのは難しい」と言われてきた理由を説明する。「子役に対して、子どもらしさを強調するような話し方の芝居を求めるディレクターが業界には大勢います。そのため大手の児童劇団でもそのような“子ども芝居”の練習が行われて、子どもたちも『こういうお芝居がお仕事に繋がるんだ』と学習します。しかし、もちろん成長していくと、子ども芝居を続けたところで良い結果にはなりません。 そして、成長して容姿が変化したり声変わりすると、世間の人々も『雰囲気が変わった』と違和感を覚えるようになってしまう。事務所の方々が子役をマネジメントする場合、大人になったときのことまで予測しながら仕事を受ける必要があります。それが子役という存在の難しさであり、活躍し続ける子役が少なかった理由なのだと思います」(ACT芸能進学校の運営スタッフ、以下同) 世間に認知されるほど“子ども”としてのイメージが定着してしまい、成長に合わせてイメージを刷新することに苦労する。子役のマネジメントには、その難しさが常につきまとう。しかし、現在は神木隆之介、伊藤沙莉、福原遥、芦田愛菜など、元子役たちが芸能界を席巻している。一体なぜなのか?「その方々は、仕事量が減った時期はあるかもしれませんが、たとえ小規模な作品であっても出演作自体は途切れていません。昔は子役のマネジメントにおいて、『声変わりなどが始まったら、いったん様子を見る』という選択がとられることが多くありました。でも大人の2年と、子どもの2年は大違いですよね。様子を見ているあいだに雰囲気がだいぶ変わってしまって、さらにマネジメントが難しくなってしまった。 活躍されている方々は、“メディアに出続けながら、イメージをシフトする”というやり方を選び、それを成功させた印象です。変化の真っ最中でもあえて出続けたことで、視聴者たちも慣れていったのではないでしょうか」 今後はさらに子役出身者の活躍が増えるかもしれない。「子役出身の役者が次々と活躍することによって、マネジメントの成功例が確立され、『子役上がりは難しい』という言葉も崩れつつあります。当然の話ではありますが、同年齢で比べたとき、やはり子ども時代から活動している方のほうが演技でも何でも上手い。それは現場にとってもありがたいことなので、子役出身の人気俳優がさらに増えていきそうです」 芸能界において、“元子役”が重宝されるブランドとなりそうだ。◆取材・文/原田イチボ(HEW)
2022.05.04 11:00
NEWSポストセブン
昨年末にコンビを解散した元ザブングルの松尾陽介(撮影/黒石あみ)
元ザブングル松尾陽介、実業家転身を語る「“元芸人”は武器になる」「相方・加藤への感謝」
 2021年3月末で解散したお笑いコンビ・ザブングルのツッコミ担当だった松尾陽介(45)は、芸能界を離れ、なんと実業家に転身。同年6月に株式会社OMATSURIを設立し、代表取締役に就任した。OMATSURIは、将来的に「お笑い芸人のセカンドキャリア創出支援」をビジネスの主軸にすることを目指している。21年間にわたる芸能活動にピリオドを打ち、40代で新たなスタートを切った松尾。現在の仕事について語ってくれた。闇営業騒動での謹慎中に考えた“得意分野”──OMATSURI設立から約10か月が経ちました。日々どんな仕事を行っているのでしょうか?松尾:僕のことを知ってくれている方に「こんなことを一緒にできないか?」と振られた仕事を全部受けている感じなので、わりと何でもやっています。SNS向けの広告制作とか、YouTubeでの動画企画とか、タレントのブッキングとか……。僕は飲み会が大好きなので、とにかく知り合いが多いんですよ。OMATSURIは僕ともうひとり、藤本隆太郎というビジネスに詳しい人間のふたりで動かしている会社です。僕は基本的に営業部長や企画を担当しつつ、IT系ほかお金周りのことは藤本に任せるような役割分担です。──なぜ芸人を辞めることを决めたのでしょうか?松尾:僕が芸人を辞めたのが去年の3月で、その前にいろいろ考える時間があったんですよね。──闇営業騒動による謹慎ですか?松尾:まぁそうです(笑)。ありがたいことにお仕事はいろいろいただいていましたが、「これから先、芸人として今まで以上の結果を得られるわけでもないだろうな」というのも実感としてありました。じっくり考えてみると、「僕の得意分野って本当にテレビなのかな?」とも思ったんですよね。──自分の本当の武器は何だと考えたんでしょうか?松尾:それは“人との繋がり”ですね。芸人時代は飲み会に出すぎて何度も遅刻しちゃったんですけど(笑)、それで仲良くなった人が本当にたくさんいるんですよ。お酒飲んだらみんな友達だと思っているから、飲み会のときは「僕の連絡先これですから」ってスマホにLINEのQRコード表示したままテーブルに置いておきますもん(笑)。芸人以外の知り合いも多いし、その人脈を使って何かできるんじゃないかと考えました。──謹慎を経て2019年9月、ザブングルが活動再開しました。松尾:まもなくコロナ禍になって、芸人を一生やっていくべきか一層考えるようになりました。だから契約上の問題で、辞めることを决めつつ芸人をやっていた時期が1年くらいあるんですよね。 その間は、実はバーで働いていました。通っていたバーの店長さんが辞めると聞いて、じゃあ僕がやってもいいですかと。事務所抜きでお金を稼ぐことを勉強がてら試してみたかったんです。まだ芸人を辞めることを公には発表していませんでしたが、カウンターだけの小さなお店だったので、店では普通に引退することを明かしていました。今のビジネスパートナーである藤本も含め、そのバーから今の仕事に繋がるような出会いもけっこうありました。「ザブングル松尾という“芸能人”に興味がある人は、芸人を辞めたら離れていくよ」と言われていましたが、幸いなことに知り合いが一気に減るようなこともありませんでした。今は芸人時代よりダイレクトに、人との繋がりという自分の武器を仕事に生かせている手応えがあります。解散の提案に対して、相方・加藤の反応は──40代で新しい世界に飛び込むことに不安はありませんでしたか?松尾:僕、今45歳なんですよ。45歳って昔はすごくおじさんに感じていたけれど、いざ自分がなってみると、まだすごく元気です。だから新しいことを始めるには、ちょうどいいタイミングなんじゃないかなと。悩んだ部分で言うと、引退よりもザブングル解散ですね。解散は僕から提案しました。──相方の加藤歩さんの反応はどんなものでしたか?松尾:話し合いはすごくスムーズに終わりました。10年前に解散を提案していたら引き止められたのかもしれませんが、一段落……と言ったらおかしいけど、向こうは向こうで考えなきゃいけない時期だとは思っていたんでしょうね。「気持ちはわかる。自分もどれだけやれるだろうかとは考える」と納得してくれました。僕はひとりで芸能界でバリバリやっていけるタイプでもないし、昔から「ザブングル解散=引退」と思っていました。だから、解散と同時に引退しました。──芸能界を引退して、会社を設立しました。ビジネスマナーなどで苦労していませんか?松尾:めちゃくちゃ苦労しています! パートナーの藤本がいないとヤバいですね。IT関係の仕事とかお金の計算とか全部任せていて、請求書ひとつ作るにも彼にお願いしちゃっています。芸人を辞めることを決めてから藤本と組んだので、いま思うと僕は引退してからひとりで何をやるつもりだったのか……(笑)。──引退後も『アメトーーク!』(テレビ朝日系)の「運動神経悪い芸人」には出演を続けていますね。松尾:芸能界を引退したと言っても、オファーをいただければ出るつもりです。だから『アメトーーク!』には、運動神経が悪い一般人のおじさんとして出演しています(笑)。久しぶりにテレビに出ると反響がありますし、今の仕事的にもすごく助かります。──現在のお仕事とテレビ出演をフラットに行き来しているんですね。正直なところ、一般人としてお仕事をしていて、「自分は全国区で活動していた」のようなプライドが邪魔をする場面はありませんか……?松尾:それは全然ありません。だって僕、芸人としてはずっと“じゃないほう”でしたからね。レギュラー番組で毎週通っていたテレビ局でさえ、警備員に毎回止められていましたし、週刊誌の写真に写り込んだときも一般人だと思われて目に黒い線引かれていましたし……(笑)。街で全然気づかれないのを残念に思ったことも昔はあったかもしれないけど、相方がバレまくっているのを見ると、「これは気づかれないほうが楽だな」と。彼は何しても気づかれるから、見ていて可哀想になっちゃうんです。そういう意味では、僕らって極端なコンビでした。 加藤くんの顔って、一度見たら忘れないじゃないですか。ザブングルというコンビ名でわからない人でも、相方の写真を見せたら絶対に「知ってる!」となってくれるんですよ。それって僕の今の仕事的にもすごくやりやすいから、ありがたいんですよね。初対面でもひとつ安心してもらえるというか。だから今までやってきたことは全然無駄じゃないと感じています。おじさん芸人ブームで、芸人の辞め時がわからない?──芸人を辞めるべきタイミングというのは、たぶん一口で言えないものですよね。「それでも続けていたら、あるとき突然ブレイクした」という芸人さんがいるのも事実ですし……。松尾:特に今は“おじさん芸人ブーム”が起きていますからね。錦鯉さんみたいに40代、50代で急に売れるかもしれないと想像したら……。もうギャンブルみたいな感じですよね。それに芸人しかやってこなかったから、急に世の中に放り出されたところで何をどうすればいいかわからない。芸人を続けたいから芸人を続けるというより、芸人を辞めるのが怖いから芸人を続けるみたいになっちゃうと大変ですよね。──松尾さんが代表取締役を務めるOMATSURIでは、「お笑い芸人のセカンドキャリア創出支援」を掲げています。松尾:まだ手探りの段階ではありますが、将来的には元芸人たちが次なる1歩を踏み出すための手助けができたらと思っています。──現在そのために何か進めていることはあるのでしょうか?松尾:ある企業のPRとして、元芸人がそこで働いてバイトから少しずつステップアップしていく過程に密着する企画などを進めています。まだお金にはなっていませんが、いずれ成功例をいくつかお出しすることができればと思っています。──芸人さんはお話が上手なので、接客業や営業に向いているイメージがあります。松尾:そこは正直、人によります。芸人さんってすごく変わった人も多いですし……。でもどんなに大変でも、芸人のセカンドキャリアに関する事業はやりたいし、会社の軸にしていきたい。だって、たぶん僕がやるのが一番向いていることだから。自分で言うのもなんですけど、どうしても説得力があるじゃないですか。──松尾さんの考える、元芸人の強みとは何でしょうか?松尾:元芸人という肩書きって意外と強いんですよ。「現役時代に売れていなかったら『元』なんて意味がない」と感じるかもしれませんが、元芸人というだけで意外と興味を持ってもらえる。それってすごい武器じゃないですか? 元芸人と名乗るのが恥ずかしいという気持ちは僕も理解できますが、武器になるものは武器にしちゃえばいい。 それからのスキルは人それぞれですが、ずっと芸人をやってきた以上、何かしら特技はあると思いますし、その延長線で新たな仕事を見つけられるかもしれません。芸人の世界どっぷりで生きてきたら、それ以外の場所では何がどう評価されるかわかりませんよね。でも僕は両方の世界のことを知っているから、その人が自分では気づかない長所を教えてあげられると思います。──たしかに知り合った相手に「元芸人です」と言われたら、現役時代を知らなくても気になってしまいます。松尾:そう。企業側はけっこう元芸人に興味があって、僕のところにも「コラボしたいので誰か紹介してもらえないか」って相談がよく来るんですよ。ただ、肝心の元芸人が僕に全然声をかけてくれなくて……(笑)。プライドもあるだろうし、引退の決断を下すのは難しいのかもしれない。だからまずは気軽に「もしも芸人を辞めるとしたら、どんな仕事があるのかな」とか、何なら「芸人を続けながらでもできる仕事はないか」という副業感覚で相談してみてほしいです。──今日はありがとうございました。松尾さんがお元気そうで安心しました。松尾:40代って、自分がなってみると意外と元気なんですよ。今すごくワクワクしていますよ。何でもやれます!◆取材・文/原田イチボ(HEW)
2022.05.03 11:00
NEWSポストセブン
ねこがいるか、いないか、ただ、それだけを描いた絵本(たなかひかる『ねこいる!』より)
芸人で絵本作家 二足のわらじの田中光「絵を描くきっかけになった」先輩芸人の金言
 ギャグ漫画『サラリーマン山崎シゲル』や第25回日本絵本賞を受賞した絵本『ぱんつさん』で知られる、芸人/ギャグ漫画家/絵本作家の田中光。4月20日にエッセイ漫画『つまねこ〜妻とねこのはなし〜』の4巻が発売されるほか、新たに“ツッコミ不在”のギャグ漫画『この夫婦は、止まらない!!』を4月22日に単行本で発売する。今年2月には「猫がいるかいないか」だけを描いたユニークな絵本『ねこいる!』も刊行、発売からわずか2週間で重版が決定するほどの人気ぶりが話題となった。もともとお笑い芸人としてキャリアをスタートさせ、M-1グランプリやキングオブコントなど有名コンテストで準決勝進出の経歴も持つ彼は、なぜ絵の世界で躍進を遂げることになったのか。本人に話を聞いた。──田中さんはお笑い芸人として活動する前、美術系の大学に進学しています。当時はどのような将来の夢を抱いていましたか?田中:お笑いをやるか絵を描くか悩みつつ美大に入りました。結果的に1年で退学して大阪NSCに入り直したのですが、なぜかと言うと、「歳を取ってから、絵は描こう」と思ったんですね。逆にお笑いは若い頃に始めておかないと歳を取ってからだと難しい。なのでいずれ絵は描こうと思いつつ、先にお笑いの活動をスタートさせようと考えました。──いつ頃からお笑いの世界を目指すようになったのでしょうか?田中:中学生の時にテレビを見ていて「俺の方が面白い!」と思ってしまったんですね。今振り返れば勘違いもいいところですけど、とにかくお笑いの世界に進もうと思って、同級生と一緒に漫才で遊んだりしていました。同時に、小さい頃から絵を描くのが好きだったので、将来は何かモノを作る職業に就くんだろうなとは漠然と思っていました。「お笑いの世界に進むぞ!」と決意したわけではなくて、お笑いと絵がなんとなく自分の人生の中にあり続けていて、それ以外の選択肢がなかったんです。──憧れのお笑い芸人はいましたか?田中:やっぱりダウンタウンさんには憧れていました。それと自分がお笑い芸人として活動するようになってからは板尾創路さんのような立ち位置が一つの目標になりました。板尾さんが大好きでしたし、僕はあまりバラエティで盛り上げるタイプの芸人にはなれないだろうなと思っていたので、板尾さんのようなテンションで行きたいなと。 実は僕、芸能界に対する憧れを一切持たずに生きてきたんです。テレビに出て売れたいという欲望がなくて。本音を言えば舞台だけでやっていきたかった。けれどそれだと食べられないという現実があったので、やっぱりテレビに出なければならなくて、そのための努力もしてきました。そうなった時に自分はタレントとしてどんなキャラクターがいいだろうと考えたら、板尾さんのような雰囲気が近いタイプだなと思ったんですね。 オーディション合格のためのネタ作りに違和感──お笑い芸人として活動する一方、2013年頃からは絵も発表し始めます。絵を描くようになったきっかけは何でしたか?田中:芸能界に憧れがないので、お笑い芸人として活動しつつ、ゴールをどこに設けていいかわからない状態に陥っていました。徐々に何を頑張ればいいのかすらわからなくなって、色々と悩みを抱えてしまいました。ふと気づいたらテレビ番組のオーディションに受かるためにネタを作る努力をしている。やりたいこととやっていることのギャップがどんどん大きくなっていました。 そんな時期にピースの又吉直樹さんに悩みを打ち明けたんですね。そしたら「特技を磨いておいた方がええよ」って言っていただけて。それで「自分の特技って何だっけ」と考えていたら「そうだ、絵を描けるわ!」と気づいて、10数年ぶりに絵を描き始めることになりました。当時ちょうどTwitterのアカウントを開設していたので、とりあえず絵を描いてTwitterに投稿するようになって、気がついたら“ギャグ漫画家”と呼ばれていました。──その時に投稿されていたネタの一つが『サラリーマン山崎シゲル』ですよね。今でもTwitterやInstagramで新作が発表され続けています。田中:僕自身はサラリーマン経験がないので、会社や仕事内容といった具体的なことは決めずに、大喜利の回答を絵で描くようなテンションでやっています。最初は会社に置いてありそうな事務用品などをモチーフに、どうやったら面白くなるだろうかと考えていましたが、今ではフォロワーの方にコメント欄でお題を募集していて、いただいた単語から考えて描いています。 どちらかと言うと『サラリーマン山崎シゲル』はトレーニングの意味合いで続けていますね。原稿料も出ないですし、勝手にSNSに投稿しているだけなので、アイデア出しの側面が強い。僕にとって発想のベースは大喜利的なところにあって、やっぱりお題がないと続けられないんです。なので自分の中でノルマを課して描き続けています。その中から「これは漫画にしたら面白そうだな」とか「この発想は絵本で使えるな」といったアイデアも出てくるんです。──『ねこいる!』の売れ行きが好調です。大人が読んでも面白い内容ですが、なぜ「猫がいるだけ」というユニークな絵本を描くことになったのでしょうか?田中:「猫がいっぱいいたらなんか面白いな」と思って、オカリナの穴から猫がピョンピョン顔を出している落書きを描いたことからスタートしました。穴から猫が顔を出していたら可愛いですし、なんか面白いじゃないですか。で、絵本というのはそういう「なんか面白い」がやれる場所だと思っているんですよ。 漫才やコント、ギャグ漫画だと「ここがこうだから面白い」ってちゃんと説明が入っていないとなかなか喜んでもらえないんです。もしくはツッコミを入れて「ここは面白いですよ」ってフラグを立てる必要がある。多くのギャグ漫画はツッコミだらけですよね。それは物語のテンポがあるから仕方ないことでもあるんですが、そういった説明やツッコミを省きたいという気持ちがずっとありました。 絵本だとそれができます。逆に「いや、オカリナから猫が出てくるわけないやんけ!」ってツッコミを入れてしまうと、面白くない。そうではなくて、猫がたくさん出てくるなんか変な状態、そこから生まれる「なんか面白い」という現象そのものを打ち出したい。ツッコミや説明ではなくて、現象そのものを描きたいと思っているんです。海外でウケるお笑いのかたち──ある種のお笑いは、漫才やコントではなく、絵本の方がよりよく表現できるということでしょうか?田中:漫才やコントだとあまり面白がってもらえないタイプの笑いもあります。それに日本のお笑いを海外に輸出することも難しい。そうした状況は変えていきたいと思っていました。日本のギャグ漫画を英訳してアメリカに持って行ったとしても、おそらく面白がり方をなかなか理解してもらえないと思うんです。そもそもの文化が違うので。 海外でウケるお笑いとなると、アメリカならもともとアメリカ人を笑わすために作られたものである場合が多い。僕としては、日本で作られたお笑いの発想をグローバルに届けるために、いわゆるお笑いとは異なるフォーマットでアウトプットしようと考えていて、それで絵本を描いているところがあります。見た目は絵本ですけど、発想としてはお笑いをもとに作っているんですね。──お笑いのアイデアを絵本として表現することで、あらためて気づいたことなどはありましたか?田中:実は僕、あまり人前に出るのが好きじゃなかったんです。そもそも芸能界への憧れもないし、お笑い芸人と言いながら、テレビに映ることがつらくて。なので絵で表現できるようになってからとても生きやすくなりました。僕自身は矢面に立たず、僕が考えたものを僕の名前で出せますからね。 もちろん、漫画家や絵本作家としてテレビに出る分にはつらくないです。考えていることを真面目に話すだけなので。だけどおどけることができない性分で……。お笑い芸人だと自分の面白さを体で表現しなければならないので、その作業が負担になっていました。絵を描くというチャンネルを持つことでそうした負担が一気になくなっていきました。 あと、漫才でネタ作りをやっていた時に「どうしたらこの面白い感じを言葉に置き換えられるだろう」とずっと苦戦していたんですが、そういう時は決まって絵に描いて相方に説明していたんですよ。台本にも絵を描いていました。今振り返ってみると、お笑い芸人の頃から絵を描くことが自分の表現手段だったのかもしれません。「子供たちの心に何か残したい」──『ねこいる!』は特に子供たちに人気です。読者層としては、やはり子供向けに描いているのでしょうか?田中:そうですね。もちろん大人が面白いと思った発想を絵に描いているので、大人にとっても面白いと感じてもらえるはずだとは思っています。けれどまずは子供たちの心に何かを残したいという気持ちがあります。子供たちの想像力を刺激できたら、素敵な世界を作っていってくれるだろうなと思うんですよね。 テレビ番組にはびっしりとテロップが出てきますし、ギャグ漫画はツッコミまみれです。個人的には「ここが面白いですよ」が少し過剰な気がします。 僕の表現は数多くある「面白い」のうちの一つでいいんですけど、たとえ同じ作品でも面白がり方というのはたくさんあるわけですよね。子供たちには「こういう見方もある」ということを発見して欲しい。だからあまりツッコミを入れたくないし、説明したくないんです。「なんか面白い」というものを僕は提供していて、子供たちはそれぞれが「面白い」と感じるところを自分で発見していく作業が大事だと思っています。◆取材・文/細田成嗣(HEW)
2022.04.14 16:00
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