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2010.12.06 17:00  週刊ポスト

北朝鮮「韓国砲撃」は中国が仕掛けた外交戦争だったとの説

 11月23日に北朝鮮が韓国の延坪島(ヨンビョンド)に砲撃を加え、民間人の死者まででた事件は、様々な憶測を呼んでいる。

 なぜ今、朝鮮半島で戦火が上がったのか。本誌12月10日号で、元陸上自衛隊陸将補で軍事研究家の矢野義昭氏はこう分析していた。

「延坪島は韓国と北朝鮮の制海権の要衝であると同時に、中国の山東半島と遼東半島の目と鼻の先にある。(中略)中国のゴーサインがなければ砲撃は無理でしょう。むしろ、中国の意向を受けたものである可能性が極めて高い」

 つまり、今回の衝突もまた、「超大国」となった中国が仕掛けた外交戦争だという見方である。

 金正日は権力世襲を強引に実現したが、それに先だって2度にわたって中国を訪問している。極めて異例のことである。

 日中外交筋は「世襲を中国に認めてもらうための“朝貢”だ。2度目の訪中では後継者の金正恩を同行させたという情報もある」と語る。

 これは、半世紀前の朝鮮戦争によって米ロの傀儡政権として誕生した2つの国家のうち、北朝鮮が完全に中国の属国に変質したことを意味する。ここに大国のパワーバランスが大きく崩れたわけである。

※週刊ポスト2010年12月17日号

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