ライフ

大阪大学講師 過去にジーンズ姿の女子大生の受講を拒否

リーバイス501

 今や着る者の年代を問わないファッションアイテムである、ジーンズ。だが、日本では1977年、大阪大学アメリカ人講師のフィリップ・カール・ペーダ氏が、ジーンズ姿の女子学生の受講を拒否したこともある。

「作業着であり、女性にはそぐわない。もっとエレガントであってほしい」という理由で教室から締め出し、「女性蔑視」「ジーンズは既に日常着である」とする学生側と対立。「阪大ジーパン論争」としてマスコミにも取り上げられる。

 最終的に、ペーダ氏が大阪大学を退職する形で収束。30数年前の日本でも、ジーンズは“反抗”や“若さ”を感じさせるアイテムであった。

 元々は労働者のワークパンツから、1955年の映画『理由なき反抗』でジェームス・ディーンがLee RIDERS 101を着用して、ジーンズブームの火付け役となった時代、映画の影響もあり“反抗”や“若さ”の象徴であったことを知る人は多いだろう。

 現在では年代を問わないカジュアルアイテムだが、「リーバイス」では、2011年5月8日まで、一部を除く全国のリーバイスストアにて、レジで学生証を提示すると10%OFFになる「学割キャンペーン」を展開。

 若い学生を応援するキャンペーンだが、同社関連で、“若さ”と“反抗”を感じさせるエピソードがある。

 1971年アメリカで上場し、昨今当たり前となっているCSRやフェアトレードを重視した企業経営を行なう。

 発展途上国の契約工場で、就労年齢に達していない子供が働くことのないよう、ガイドラインも策定していた。しかし1992年にガイドラインに違反している契約工場があると発覚。

 リーバイスはこの契約工場のある地域に学校を作り、子供たちに勉強させた上で、就労年齢に達したら、雇用するという方針を打ち出した。

 すると株主から「学校を作る資金があるなら、株主に還元すべき」といった批判が出たため、創業家がMBO(Management Buy Out=経営陣買収)を行なって上場を廃止。

 日本だけは上場しているが、“若い”子供たちのために、株主に“反抗”した企業であり、世界中で多くの商品を提供している現在も、プライベートカンパニーなのだ。

関連記事

トピックス

部下と“ラブホ密会”が報じられた前橋市の小川晶市長(時事通信フォト・目撃者提供)
《ラブホ通い詰め問題でも続投》キリッとした目元と蠱惑的な口元…卒アル写真で見えた小川晶市長の“平成の女子高生”時代、同級生が明かす「市長のルーツ」も
NEWSポストセブン
亡くなった辻上里菜さん(写真/里菜さんの母親提供)
《22歳シングルマザー「ゴルフクラブ殴打殺人事件」に新証言》裁判で認められた被告の「女性と別の男の2人の脅されていた」の主張に、当事者である“別の男”が反論 「彼女が殺されたことも知らなかった」と手紙に綴る
NEWSポストセブン
ポストシーズンで快投をみせる佐々木朗希
「ポテンシャルは大谷以上」復活快投の佐々木朗希 昭和の大投手たちが太鼓判「1年間投げ続けられれば本当にすごい投手になる」
週刊ポスト
ものづくりの現場がやっぱり好きだと菊川怜は言う
《15年ぶりに映画出演》菊川怜インタビュー 三児の子育てを中心とした生活の中、肉体的にハードでも「これまでのイメージを覆すような役にも挑戦していきたい」と意気込み
週刊ポスト
韓国の人気女性ライバー(24)が50代男性のファンから殺害される事件が起きた(Instagramより)
「車に強引に引きずり込んで…」「遺体には多数のアザと首を絞められた痕」韓国・人気女性ライバー(24)殺害、50代男性“VIPファン”による配信30分後の凶行
NEWSポストセブン
田久保市長の”卒業勘違い発言”を覆した「記録」についての証言が得られた(右:本人SNSより)
【新証言】学歴詐称疑惑の田久保市長、大学取得単位は「卒業要件の半分以下」だった 百条委関係者も「“勘違い”できるような数字ではない」と複数証言
NEWSポストセブン
本拠地で大活躍を見せた大谷翔平と、妻の真美子さん
《真美子さんと娘が待つスイートルームに直行》大谷翔平が試合後に見せた満面の笑み、アップ中も「スタンドに笑顔で手を振って…」本拠地で見られる“家族の絆”
NEWSポストセブン
国民民主党の玉木雄一郎代表、不倫密会が報じられた元グラビアアイドル(時事通信フォト・Instagramより)
《私生活の面は大丈夫なのか》玉木雄一郎氏、不倫密会の元グラビアアイドルがひっそりと活動再開 地元香川では“彼女がまた動き出した”と話題に
女性セブン
バラエティ番組「ぽかぽか」に出演した益若つばさ(写真は2013年)
「こんな顔だった?」益若つばさ(40)が“人生最大のイメチェン”でネット騒然…元夫・梅しゃんが明かしていた息子との絶妙な距離感
NEWSポストセブン
ヴィクトリア皇太子と夫のダニエル王子を招かれた天皇皇后両陛下(2025年10月14日、時事通信フォト)
「同じシルバーのお召し物が素敵」皇后雅子さま、夕食会ファッションは“クール”で洗練されたセットアップコーデ
NEWSポストセブン
問題は小川晶・市長に政治家としての資質が問われていること(時事通信フォト)
「ズバリ、彼女の魅力は顔だよ」前橋市・小川晶市長、“ラブホ通い”発覚後も熱烈支援者からは擁護の声、支援団体幹部「彼女を信じているよ」
週刊ポスト
ソフトバンクの佐藤直樹(時事通信フォト)
【独自】ソフトバンクドラ1佐藤直樹が婚約者への顔面殴打で警察沙汰 女性は「殺されるかと思った」リーグ優勝に貢献した“鷹のスピードスター”が男女トラブル 双方被害届の泥沼
NEWSポストセブン