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2011.11.29 16:00  週刊ポスト

東京の落語界 落語協会と落語芸術協会に“格差”広がった理由

広瀬和生氏は1960年生まれ、東京大学工学部卒。音楽誌『BURRN!』編集長。30年来の落語ファンで、年間350回以上の落語会、1500席以上の高座に接する。その広瀬氏が、“東京落語界に存在する「二大協会」について解説する。

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落語協会と落語芸術協会(芸協)という東京落語界の「二大協会」のうち、五代目古今亭今輔や春風亭柳昇、桂米丸といった人気者を輩出した芸協は、伝統的に新作派の勢いが強く、テレビやラジオといったマスメディアでタレントとして名を売る「大衆派」が目立つ。

「昭和の名人」の一人に挙げられる三代目桂三木助が晩年に芸協から落語協会へ移籍したのも、そうした「協会の色の違い」が関係していただろう。

1960年代のテレビ演芸ブームに対する反動としての評論家による「本格古典落語」称揚の動きは、いつしか「新作派が強くタレント落語家が多い」芸協を、落語協会よりも一段低く見るような風潮を生んだ。

1984年に上野鈴本演芸場が、両協会の観客動員の格差を理由に「芸協の興行は落語協会から半数の演者を出す合同公演とする」案を出したのは、席亭とすれば苦肉の策だっただろうが、芸協はこの屈辱的な申し出を拒否。以降、芸協は鈴本に出演できなくなり、結果として落語協会との格差が広がってしまった。

※週刊ポスト2011年12月9日号

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