芸能

サラ・ジェシカ・パーカー 子育ては「忍耐とリスペクト」

『ニューイヤーズ・イブ』に出演するサラ・ジェシカ・パーカー。(C) 2011 NEW LINE PRODUCTIONS, INC.

 大ヒットドラマ・映画『セックス・アンド・ザ・シティ』で米・ニューヨークの“顔”となった女優のサラ・ジェシカ・パーカー(46)。ファッションアイコンとしても絶大な支持を得て、ファッションブランドや香水のプロデュースでも成功していると同時に3児の母でもある。ニューヨークを舞台にした話題の新作『ニューイヤーズ・イブ』で1年半ぶりにスクリーンに戻ってきた彼女に、当サイトがインタビュー。彼女にとっての、子育て、そして大人の恋とは?

――今作では、ザック・エフロン、アシュトン・カッチャーなど若手スターからロバート・デ・ニーロ、ヒラリー・スワンク、ハル・ベリーといったアカデミー賞受賞俳優まで豪華スターとの共演が話題ですね。

サラ:ロマンティックコメディーの巨匠ゲイリー・マーシャル(『プリティ・ウーマン』)の作品だから出たのよ。すごくチャーミングな人。でも、ちょっとズルくって、見かけはおっとりしているんだけど、とてもしたたかで有名な俳優たちをいつの間にか自由に使ってしまうのよ。残念ながら他の役者の人たちとは、出ているシーンが違うからほとんど会わなかったけれど、その分、完成した作品を見るときに、観客と同じようにワクワクしながら楽しめるのがうれしいわ。

――あなたは子離れが上手くできないシングルマザー、キムを演じています。グラマラスなイメージのあるあなたにとって母親役は新鮮では?

サラ:挑戦ってほどでもないけど、楽しかったわ。劇場で衣装係をしているキムは、15才になるヘイリーという娘がいるんだけど、でも、娘はもう母親が望む役割を演じたくないの。外に出ていろんなことを経験したい年ごろなのよ。それは多くの親にとってつらい時期だし、シングルマザーのキムにとってはなおさら。彼女は娘が一緒にいてくれることをとても心強く思っていたから。

――あなたも3児の母親ですが、共感するところはありますか?

サラ:ウチの子供たちはまだ小さいから、そういう葛藤には直面したことはないわね。娘は2 才だしね(笑い)。彼女は自立どころか、私がいなきゃダメ。むしろ私を頼りに生きているんですもの。でも、子離れできない母親って周りではよく聞く話よね。

――あなたも8才から子役として活躍していましたが、自立したい時期はあった?

サラ:私は15才のときはすでにひとりで撮影現場に行っていたわ。母親がついてくることはなかった。まあ、労働基準法がいまとは違っていたから(笑い)

――でも、このヘイリーのようにファーストキスを画策して夜遊びにでかけたい。あなたの娘もそんな年ごろにいずれなりますよね。

サラ:先のこと過ぎてわからないわ。

――子育てのモットーは?

サラ:そうね、まず忍耐。それから子供たちをひとりの人間としてリスペクトすること!

――観客はあなたに『セックス・アンド・ザ・シティ』のヒロイン“キャリー”のようなファッショナルブルでロマンチックな恋を期待していますが、今回はそれはナシ?

サラ:キムは、離婚をしてそれほど時間が経っていないから、恋とはちょっと距離をおこうとしているの。でも、それはどうなるか…見てのお楽しみね!

取材・文■立田敦子

【公開情報】
大晦日のニューヨークを舞台に、死期が迫った病人と看護師の交流、1年前の大みそかに遭遇した女性を忘れることができない男、偶然再会した元カップルなど、8組の人々の恋愛模様などが繰り広げられるロマンティックコメディー。出演はロバート・デ・ニーロ、ヒラリー・スワンク、ハル・ベリー、アシュトン・カッチャー、ジョン・ボン・ジョヴィ、ザック・エフロン、リー・ミシェル、サラ・ジェシカ・パーカーほか。2011年12月23日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。

関連キーワード

関連記事

トピックス

六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)と稲川会の内堀和也会長
六代目山口組が住吉会最高幹部との盃を「突然中止」か…暴力団や警察関係者に緊張が走った竹内照明若頭の不可解な「2度の稲川会電撃訪問」
NEWSポストセブン
浅香光代さんと内縁の夫・世志凡太氏
《訃報》コメディアン・世志凡太さん逝去、音楽プロデューサーとして「フィンガー5」を世に送り出し…直近で明かしていた現在の生活「周囲は“浅香光代さんの夫”と認識しています」
NEWSポストセブン
警視庁赤坂署に入る大津陽一郎容疑者(共同通信)
《赤坂・ライブハウス刺傷で現役自衛官逮捕》「妻子を隠して被害女性と“不倫”」「別れたがトラブルない」“チャリ20キロ爆走男” 大津陽一郎容疑者の呆れた供述とあまりに高い計画性
NEWSポストセブン
無銭飲食を繰り返したとして逮捕された台湾出身のインフルエンサーペイ・チャン(34)(Instagramより)
《支払いの代わりに性的サービスを提案》米・美しすぎる台湾出身の“食い逃げ犯”、高級店で無銭飲食を繰り返す 「美食家インフルエンサー」の“手口”【1か月で5回の逮捕】
NEWSポストセブン
温泉モデルとして混浴温泉を推しているしずかちゃん(左はイメージ/Getty Images)
「自然の一部になれる」温泉モデル・しずかちゃんが“混浴温泉”を残すべく活動を続ける理由「最初はカップルや夫婦で行くことをオススメします」
NEWSポストセブン
宮城県栗原市でクマと戦い生き残った秋田犬「テツ」(左の写真はサンプルです)
《熊と戦った秋田犬の壮絶な闘い》「愛犬が背中からダラダラと流血…」飼い主が語る緊迫の瞬間「扉を開けるとクマが1秒でこちらに飛びかかってきた」
NEWSポストセブン
高市早苗総理の”台湾有事発言”をめぐり、日中関係が冷え込んでいる(時事通信フォト)
【中国人観光客減少への本音】「高市さんはもう少し言い方を考えて」vs.「正直このまま来なくていい」消えた訪日客に浅草の人々が賛否、着物レンタル業者は“売上2〜3割減”見込みも
NEWSポストセブン
全米の注目を集めたドジャース・山本由伸と、愛犬のカルロス(左/時事通信フォト、右/Instagramより)
《ハイブラ好きとのギャップ》山本由伸の母・由美さん思いな素顔…愛犬・カルロスを「シェルターで一緒に購入」 大阪時代は2人で庶民派焼肉へ…「イライラしている姿を見たことがない “純粋”な人柄とは
NEWSポストセブン
真美子さんの帰国予定は(時事通信フォト)
《年末か来春か…大谷翔平の帰国タイミング予測》真美子さんを日本で待つ「大切な存在」、WBCで久々の帰省の可能性も 
NEWSポストセブン
シェントーン寺院を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
《ラオスご訪問で“お似合い”と絶賛の声》「すてきで何回もみちゃう」愛子さま、メンズライクなパンツスーツから一転 “定番色”ピンクの民族衣装をお召しに
NEWSポストセブン
インドネシア人のレインハルト・シナガ受刑者(グレーター・マンチェスター警察HPより)
「2年間で136人の被害者」「犯行中の映像が3TB押収」イギリス史上最悪の“レイプ犯”、 地獄の刑務所生活で暴力に遭い「本国送還」求める【殺人以外で異例の“終身刑”】
NEWSポストセブン
“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
“関東球団は諦めた”去就が注目される前田健太投手が“心変わり”か…元女子アナ妻との「家族愛」と「活躍の機会」の狭間で
NEWSポストセブン