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料理雑誌元編集長が「絶対頼む」というバカリャウのコロッケ

『クリスチアノ』の「バカリャウのコロッケ」

子供の頃から大好きな揚げ物。もちろん、大人になっても食べたい!……というわけで、『料理王国』元編集長の土田美登世氏がセレクトした『クリスチアノ』の「バカリャウのコロッケ」を紹介します!

* * *
コロッケ作りが好きな私は、洋食屋さんで食べたことも外で買ったこともほとんどない。だが、ポルトガル料理店では別だ。「バカリャウのコロッケ」があれば絶対に頼む。バカリャウとはタラに塩をすり込んでじっくり熟成させた干タラのことで、ポルトガル料理には欠かせない食材である。

『クリスチアノ』の料理長・佐藤幸二さんは、地味ながら深みのあるこのバカリャウの魅力をよくわかっていて、熟成庫で自家製しているそうだ。

バカリャウを適度に塩抜きし、ほぐしてからジャガイモと合わせて揚げたのがこのコロッケである。プレーンのほか、イカ墨入りの「クロ」と赤トウガラシ入りの「アカ」があるのも楽しい。親指大のかわいいコロッケの表面はカリカリで、抜群の塩加減とうまみ、そしてほぐした魚の身独特の繊維感が詰まっている。それをつまみにヴィーニョ・ベルデ(微発泡の白ワイン)を飲むと通っぽい。

■『クリスチアノ』の「バカリャウのコロッケ」 600円

【住所】東京都渋谷区富ヶ谷1-51-10
【営業時間】18~翌1時(日祝~23時)LO
【定休日】月
【カード】可

代々木八幡駅からすぐのポルトガル料理店。ヨーロッパでの修業が長い料理長の、丁寧に仕込まれたポルトガル料理はどれも魅力的。「子羊のグリルハンバーグ」や、「バカリャウの卵焼き」、「日替わりの野菜土鍋ごはん」など、小皿的なものからボリュームのある料理までメニューも豊富。同じく豊富に揃えるポルトガルワインとともに気軽に楽しみたい。

撮影■岩本朗

※週刊ポスト2012年1月13・20日号


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