ライフ
2012.02.04 16:00 週刊ポスト
朝鮮王朝の大画家 自然風物や家具を性に昇華し春画を描いた
朝鮮王朝時代の春画は秘宝とされている。何しろ公開されている春画が数点、出版物では2点しかないといわれるほど希少なのだ。比較文化学者で、朝鮮王朝文化に詳しい金文学氏はその理由を語る。
「儒教的思想に支配された結果、朝鮮半島ではセックスに対する抑圧意識や羞恥心が強くなり、春画をタブー視する風潮が強かったのです」
朝鮮王朝後期の代表的画家は、まず檀園(雅号)・金弘道だ。金は王室専用画家として活躍、忠清道の知事にまで任命された。彼は春画集『雲雨図帖』を残した。金文学氏が解説する。
「彼の画風は“人間と自然の合一”。文人画の格調だけでなく、自然風物や調度、家具などに性的な意味合いを与え、極めてシンボリックです」
※週刊ポスト2012年2月10日号
関連記事
トピックス

菅首相のお得意フレーズ「必要があればやる」の本当の意味
週刊ポスト

増殖する「白ナンバーのウーバー配達員」はあまりにも危険だ
NEWSポストセブン

人気女優&女子アナが夫に選んだ「一般男性」のスゴイ年収
週刊ポスト

地方医学部は東大卒の「人生再生工場」か、再入学した卒業生の告白
NEWSポストセブン

山手線が曲がりくねっている理由 鉄道の成り立ちに皇室とのかかわり
女性セブン

大相撲・初場所中継でネット騒然「溜席の妖精」に話を聞いた
NEWSポストセブン

きゃりーぱみゅぱみゅ 「セレブ化」にファンが心境複雑
NEWSポストセブン

ヒット連発の宮藤官九郎と長瀬智也の新ドラマに高田文夫氏期待
週刊ポスト