■まずは肝斑かどうかをチェック!
肝斑の場合、レーザー治療では消せないばかりか、かえって悪化することもある。そのため、自分のシミの正体を見極めてから、対処するのが不可欠となる。しかし、前出の調査では、13%が「自分のシミは肝斑」と答える一方、32%が「肝斑か、ほかのシミか、どちらともいえない」と回答。そこでまず、下記のチェックリストで自分のシミが肝斑かどうかを見分けよう。
・30~40代でシミが突然できた
・シミがほほ骨に沿って、または目尻の下あたりに左右対称にある
・シミが円形ではなく、もやっと広がっている
・シミが左右対称で、季節によって濃さが変わる
・シミが目の縁を避けてできている
・妊娠したことがある。または経口避妊薬を服用している
・紫外線対策やビタミン補給では効果があまりみられない
・フェイスマッサージをしっかりやっている
・普段、強いストレスを感じている
・レーザー治療でシミを悪化させたことがある
Yesの数が多いほど、肝斑の可能性が高い。また、肝斑とほかのシミが重なってできることもあるため、定期的に鏡を見ながら、上記のチェックをしながら肝斑があるかどうかを確認したほうがいい。
■手軽にできる肝斑対策
肝斑が見られるのは、だいたい50才代後半まで。閉経とともに薄くなったり、消えたりする傾向にあるといわれる。しかし、30代から40代で肝斑を放置して、「6~8才老けてみられる」のは辛い。また、ある調査では、シミに悩む女性の34%に肝斑の疑いがある、というデータも出ている。なかなか見極めが難しい肝斑だが、気になったら早めの対処が必要といえる。
肝斑の治療には、トラネキサム酸の服用がもっとも効果的とされ、トラネキサム酸を主成分としたOTC医薬品「トランシーノ」(肝斑改善薬)も発売されている。OTC医薬品とは、薬局やドラッグストアなどで市販されている一般用医薬品のこと。紫外線対策やビタミン摂取をしてもシミに効果が見られない場合、肝斑の可能性を考える必要がある。レーザー治療などを受ける前に、まずは手軽に入手できる内服薬を使ってみるのも、シミ対策のひとつだ。