ライフ

ストレスで頭痛・めまいを訴える人が急増 運動やアロマが○

 ストレスが原因で、頭痛やめまいを訴える人が多い。とくに、リーマン・ショックや3.11以降患者が急増している。ストレスが原因の頭痛やめまいは、筋緊張性頭痛といわれ、偏頭痛とは区別される。偏頭痛は頭の左右どちらかが心臓の拍動に合わせてズキンズキンと痛む。

 筋緊張性頭痛では、頭が締め付けられるような鈍痛が続き、歩くと身体がふらつくようなめまいを感じることもある。これまで体験したことのない頭痛なので、脳の怖い病気を心配して脳神経外科を受診し、CTやMRIなどの検査を行なう人が多いが、ほとんど異常なしの結果となる。

 ストレスによる頭痛の専門外来、脳の健康外来を開設した日本大学医学部附属板橋病院脳神経外科の酒谷薫教授に話を聞いた。

「ストレス脳の治療には汗をかく運動が効果的です。100m走のアスリートは『ヨーイ』と声がかかると心拍や血圧が上昇し、それを合図に飛びだします。ストレスの多い生活をしている人は、ヨーイのままピストルがいつまでも鳴らないのと同じ状態なのです。運動して汗をかくと、ストレスが発散し、脳と身体がリラックスします」

 このほかにアロマテラピーもリラクゼーション効果が高い。近赤外分光法を使い、右優位のストレス脳をアロマをかぐ群と何もしない群の2群に分け1か月後に調べると、アロマをかいだ群は左優位のリラックス脳に変化した。香りは自分の好きなものを用いるのもコツだ。

(取材・構成/岩城レイ子)

※週刊ポスト2012年5月4・11日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

愛子さま
【愛子さま、日赤に就職】想定を大幅に上回る熱心な仕事ぶり ほぼフルタイム出勤で皇室活動と“ダブルワーク”状態
女性セブン
テレビや新聞など、さまざまなメディアが結婚相手・真美子さんに関する特集を行っている
《水原一平ショックを乗り越え》大谷翔平を支える妻・真美子さんのモテすぎ秘話 同級生たちは「寮内の食堂でも熱視線を浴びていた」と証言 人気沸騰にもどかしさも
NEWSポストセブン
嵐について「必ず5人で集まって話をします」と語った大野智
【独占激白】嵐・大野智、活動休止後初めて取材に応じた!「今年に入ってから何度も会ってますよ。招集をかけるのは翔くんかな」
女性セブン
岡田監督
【記事から消えた「お~ん」】阪神・岡田監督が囲み取材再開も、記者の“録音自粛”で「そらそうよ」や関西弁など各紙共通の表現が消滅
NEWSポストセブン
行きつけだった渋谷のクラブと若山容疑者
《那須2遺体》「まっすぐ育ってね」岡田准一からエールも「ハジけた客が多い」渋谷のクラブに首筋タトゥーで出没 元子役俳優が報酬欲しさに死体損壊の転落人生
NEWSポストセブン
イメージカット
「有名人なりすまし広告」の類に“騙されやすい度”をチェックしてみよう
NEWSポストセブン
不倫騒動や事務所からの独立で世間の話題となった広末涼子(時事通信フォト)
《「子供たちのために…」に批判の声》広末涼子、復帰するも立ちはだかる「壁」 ”完全復活”のために今からでも遅くない「記者会見」を開く必要性
NEWSポストセブン
前号で報じた「カラオケ大会で“おひねり営業”」以外にも…(写真/共同通信社)
中条きよし参院議員「金利60%で知人に1000万円」高利貸し 「出資法違反の疑い」との指摘も
NEWSポストセブン
二宮が大河初出演の可能性。「嵐だけはやめない」とも
【全文公開】二宮和也、『光る君へ』で「大河ドラマ初出演」の内幕 NHKに告げた「嵐だけは辞めない」
女性セブン
品川区で移送される若山容疑者と子役時代のプロフィル写真(HPより)
《那須焼損2遺体》大河ドラマで岡田准一と共演の若山耀人容疑者、純粋な笑顔でお茶の間を虜にした元芸能人が犯罪組織の末端となった背景
NEWSポストセブン
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
女性セブン
JR新神戸駅に着いた指定暴力団山口組の篠田建市組長(兵庫県神戸市)
【ケーキのろうそくを一息で吹き消した】六代目山口組機関紙が報じた「司忍組長82歳誕生日会」の一部始終
NEWSポストセブン