スポーツ

王貞治氏 巨人入団時にG馬場のサイダー一気飲み見て驚愕

 故・ジャイアント馬場さんが読売ジャイアンツの投手であったことは有名だ。しかし、プロ野球選手としての活躍や実績については、あまり詳らかにはされていない。実は巨人のON、王貞治、長嶋茂雄のふたりとも練習をともにしていた。当時を知る王貞治氏(福岡ソフトバンクホークス会長)が“馬場正平投手”の思い出を語った。

 * * *
 馬場さんのことで鮮明に覚えていることがあります。練習が終わった後、外野のライトに集合したんです。そして、みんなで車座になってサイダーを飲んだのですが、馬場さんは、そのサイダーをあっという間に飲んでしまったんですよ。

 普通、サイダーみたいな炭酸飲料って、早く飲もうとしても喉につかえたりするものじゃないですか。それを馬場さんは、まるで水を飲むようにあっという間に飲んでしまったんです。あれには、いちばんびっくりしたかもしれません(笑)。

 馬場さんは、僕と練習で顔を合わせると気さくに、「ワンちゃん、ワンちゃん」と呼んでくれたりして、とてもやさしく接してくれました。1軍の選手とは宿舎が別々なので、グラウンド以外で顔を合わせることはありませんでしたけれど。

 当時の2軍監督だった千葉茂さんには、とても可愛がられていたと思います。それと、同期だった国松彰さんと馬場さんは、いちばん仲が良い関係だったと記憶しています。

 そんな馬場さんが、野球選手を引退して、プロレスラーになると知ったときには、本当に驚きましたね。心優しい人柄の印象しか僕にはなかったので、プロレスのような激しく熱い世界に入るとは考えられませんでしたから。

 僕らが子供のころは力道山、ルー・テーズ、シャープ兄弟など、プロレスラーが国民的なヒーローだった時代です。そりゃもう、誰もが街頭テレビで観戦しながら歓声を上げていました。そのリングに、馬場さんがレスラーとして立つ姿が、まったくイメージできませんでした。残念ながら、実際に試合を見る機会はありませんでしたが、テレビでは何度も何度も試合を見ました。そこには、完全にプロレスラーとして闘う馬場さんの姿がありました。

※DVD付きマガジン『ジャイアント馬場 甦る16文キック』第1巻(小学館)より

関連記事

トピックス

前号で報じた「カラオケ大会で“おひねり営業”」以外にも…(写真/共同通信社)
中条きよし参院議員「金利60%で知人に1000万円」高利貸し 「出資法違反の疑い」との指摘も
NEWSポストセブン
昨年ドラフト1位で広島に入団した常広羽也斗(時事通信)
《痛恨の青学卒業失敗》広島ドラ1・常広羽也斗「あと1単位で留年」今後シーズンは“野球専念”も単位修得は「秋以降に」
NEWSポストセブン
中日に移籍後、金髪にした中田翔(時事通信フォト)
中田翔、中日移籍で取り戻しつつある輝き 「常に紳士たれ」の巨人とは“水と油”だったか、立浪監督胴上げの条件は?
NEWSポストセブン
二宮が大河初出演の可能性。「嵐だけはやめない」とも
【全文公開】二宮和也、『光る君へ』で「大河ドラマ初出演」の内幕 NHKに告げた「嵐だけは辞めない」
女性セブン
新たなスタートを切る大谷翔平(時事通信)
大谷翔平、好調キープで「水原事件」はすでに過去のものに? トラブルまでも“大谷のすごさ”を際立たせるための材料となりつつある現実
NEWSポストセブン
品川区で移送される若山容疑者と子役時代のプロフィル写真(HPより)
《那須焼損2遺体》大河ドラマで岡田准一と共演の若山耀人容疑者、純粋な笑顔でお茶の間を虜にした元芸能人が犯罪組織の末端となった背景
NEWSポストセブン
JR新神戸駅に着いた指定暴力団山口組の篠田建市組長(兵庫県神戸市)
【ケーキのろうそくを一息で吹き消した】六代目山口組機関紙が報じた「司忍組長82歳誕生日会」の一部始終
NEWSポストセブン
元工藤會幹部の伊藤明雄・受刑者の手記
【元工藤會幹部の獄中手記】「センター試験で9割」「東京外語大入学」の秀才はなぜ凶悪組織の“広報”になったのか
週刊ポスト
映画『アンダンテ~稲の旋律~』の完成披露試写会に出席した秋本(写真は2009年。Aflo)
秋本奈緒美、15才年下夫と別居も「すごく仲よくやっています」 夫は「もうわざわざ一緒に住むことはないかも」
女性セブン
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
女性セブン
【初回放送から38年】『あぶない刑事』が劇場版で復活 主要スタッフ次々他界で“幕引き”寸前、再出発を実現させた若手スタッフの熱意
【初回放送から38年】『あぶない刑事』が劇場版で復活 主要スタッフ次々他界で“幕引き”寸前、再出発を実現させた若手スタッフの熱意
女性セブン
【悠仁さまの大学進学】有力候補の筑波大学に“黄信号”、地元警察が警備に不安 ご本人、秋篠宮ご夫妻、県警との間で「三つ巴の戦い」
【悠仁さまの大学進学】有力候補の筑波大学に“黄信号”、地元警察が警備に不安 ご本人、秋篠宮ご夫妻、県警との間で「三つ巴の戦い」
女性セブン