国内

消費増税だけじゃない 電気料金&健康保険料UPで家計圧迫

『メルマガNEWSポストセブン』では、ビートたけし、櫻井よしこ、森永卓郎、勝谷誠彦、吉田豪、山田美保子など、様々な分野の論客が『今週のオピニオン』と題して、毎号書き下ろしの時事批評を寄稿する。6月29日に配信された21号では、経済アナリスト・森長卓郎氏が登場。

 ついに衆議院で消費税増税関連法案が可決したが、消費税だけでなく、住民税の増税、厚生年金保険料の引き上げ、復興増税と、国民の負担額は増えるばかり。森長氏の試算によると、中学生までの子供が2人いる専業主婦世帯の場合、消費税が10%になる2015年10月までに年間23万8466円の負担増が見込まれるという。そして、森永氏はさらなる負担増を指摘する。

 * * *
 額が確定していないために、計算に入れていない家計負担増がまだある。一つは電気料金だ。東京電力は、原子炉の停止で、火力発電所で使用する天然ガスのコストが増加していることなどを理由に、10%の値上げを申請している。原発が停止している状況は、沖縄を除く他地域でも同じで、値上げの動きは全国に広がっていくだろう。仮に、電気料金が10%上がったとすると、家計負担は年間で1万1918円増えることになる。

 もう一つは、健康保険料だ。今年、保険料率を引き上げる大手企業の健康保険組合が続出した。中小企業が加入する全国健康保険協会の保険料率も、ここのところ毎年ほぼ0.5%ずつ引き上げられている。そのため3年間で1.5%ポイント程度引き上げられるのは、ほぼ確実だろう。仮に健康保険料が1.5%上がったとすると、そのことによる負担増は3万7500円となる。

 以上の負担増と、増税と厚生年金保険料の引き上げによる負担増を合計した額は、28万7884円。月額に直すと、2万3990円だ。これだけ毎月の手取りが、ほぼ確実に減るのだ。自分の家計に置き換えて、考えてみて欲しい。こんな負担増を本当に受け入れることができるのだろうか。

※メルマガNEWSポストセブン21号

関連記事

トピックス

【悠仁さまの大学進学】有力候補の筑波大学に“黄信号”、地元警察が警備に不安 ご本人、秋篠宮ご夫妻、県警との間で「三つ巴の戦い」
【悠仁さまの大学進学】有力候補の筑波大学に“黄信号”、地元警察が警備に不安 ご本人、秋篠宮ご夫妻、県警との間で「三つ巴の戦い」
女性セブン
『教場』では木村拓哉から演技指導を受けた堀田真由
【日曜劇場に出演中】堀田真由、『教場』では木村拓哉から細かい演技指導を受ける 珍しい光景にスタッフは驚き
週刊ポスト
どんな演技も積極的にこなす吉高由里子
吉高由里子、魅惑的なシーンが多い『光る君へ』も気合十分 クランクアップ後に結婚か、その後“長いお休み”へ
女性セブン
各局が奪い合う演技派女優筆頭の松本まりか
『ミス・ターゲット』で地上波初主演の松本まりか メイクやスタイリングに一切の妥協なし、髪が燃えても台詞を続けるプロ根性
週刊ポスト
バドミントンの大会に出場されていた悠仁さま(写真/宮内庁提供)
《部活動に奮闘》悠仁さま、高校のバドミントン大会にご出場 黒ジャージー、黒スニーカーのスポーティーなお姿
女性セブン
三浦瑠麗(本人のインスタグラムより)
《清志被告と離婚》三浦瑠麗氏、夫が抱いていた「複雑な感情」なぜこのタイミングでの“夫婦卒業”なのか 
NEWSポストセブン
わいせつな行為をしたとして罪に問われた牛見豊被告
《恐怖の第二診察室》心の病を抱える女性の局部に繰り返し異物を挿入、弄び続けたわいせつ精神科医のトンデモ言い分 【横浜地裁で初公判】
NEWSポストセブン
日本、メジャーで活躍した松井秀喜氏(時事通信フォト)
【水原一平騒動も対照的】松井秀喜と全く違う「大谷翔平の生き方」結婚相手・真美子さんの公開や「通訳」をめぐる大きな違い
NEWSポストセブン
足を止め、取材に答える大野
【活動休止後初!独占告白】大野智、「嵐」再始動に「必ず5人で集まって話をします」、自動車教習所通いには「免許はあともう少しかな」
女性セブン
今年1月から番組に復帰した神田正輝(事務所SNS より)
「本人が絶対話さない病状」激やせ復帰の神田正輝、『旅サラダ』番組存続の今後とスタッフが驚愕した“神田の変化”
NEWSポストセブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン