国内

ネットニュース編集者が選ぶ「2012年上半期の注目炎上事件」

『メルマガNEWSポストセブン』では、『ウェブはバカと暇人のもの』の著者としても知られるネット編集者の中川淳一郎氏が、その週にネットで話題になったニュースのツボを解説している。最新号24号でも、

「ネット募金、今度は「阿蘇支援」です! 胡散臭いと評判」
「大津いじめ事件、コラも続々登場」

など、その週にネット上で起きた様々な事件を紹介しているこのコーナー。ここでは、中川淳一郎氏が選ぶ2012上半期の注目ネット炎上事件を一部公開する。

 * * *
 先日私は民放の某番組の収録に行ってきたのですが、その時のテーマはなんと「炎上」でした。「炎上」という言葉が民放でも普通に出てきて、私なぞ、恐らく地上波初だと思うのですが、「ケツ毛バーガー事件」という言葉を出し、その内容を解説しました(意味が分からない方はグーグル検索してください)。

 こうして「炎上」という言葉が一般化している昨今ですが、今年初めにはITニュースサイト『japan.internet.com』で、炎上防止ツールが紹介されました。これは「SM3」というツールらしいのですが、ツイッターにいきなり投稿するのではなく、第三者が承認・差し戻し・修正機能を持たせたものだそうです。

 これにより、酔っ払った状態などで不用意な発言を芸能人や企業の方がしなくなる…ということですが、まぁ、お気楽に発言できるのがツイッターの良いところなので、こうやって炎上しないように石橋叩きまくって結局多くの人の目を経てつまらなくなったツイートを垂れ流すことになるリスクってのも、私はあるのではと思います。

 しかしながら、人生オワタとなるのも可哀想なので、心の弱い皆さんは将来的にこういったツールを導入してみてはいかがでしょうか。

 というわけで、私の心に残った2012年度上半期の炎上案件をいくつか紹介しましょうか。年末には、大々的にトップ20を発表しますので。

■キム兄こと木村祐一、新幹線の車掌に「お前が手ェ伸ばせ」で炎上

 木村祐一さんといえば、何回も結婚することで知られているわけですが、この方が新幹線の車掌の切符チェックの時に、車掌から手を伸ばすよう求められたわけですよ。こういったことが何回か続いたようで、ブログで「お前が手ェ伸ばせ」といったのですが、これが「傲慢だ!」と大批判を浴びました。

 こういったことは、店員や駅員に対して時々一般の人も思うことではありますが、それをいちいちブログに書くと炎上の種になります。

 皆様も、何かむかついたことがあったとしても、それをネットに書かないほうがいいですよ。少しでも上から目線だったり、ゴーマンだったりしたら、炎上しますんで。この手の新幹線がきっかけで炎上した件については、木村さんと同じく吉本興業所属の雨上がり決死隊・宮迫博之さんもありました。

 切符をなくしたのですが、「カネを払いなさい」と至極まっとうなことを言うJRの人に「あなた方に人情はないのか」的なことをツイッターに書いてしまったんですよ。迂闊ですね。

■相変わらずバカ大学生が犯罪自慢しています!

 昨年ほどではありませんが、大学生が実名で、バカなやんちゃ自慢していますね。昨年はなでしこJAPANの熊谷と合コンした法政大学の学生が、金メダルをかじった写真などをツイッターにアップして炎上しましたが、今年は日大の学生がやらかしてくれました。

 CS等を見るのに必要なB-CASカードを不正にパワーアップし、カネ払ってもいないのに見られるようにした違法行為をいちいちツイッターに書いたS君が、炎上したのですね。

 まぁ、犯罪バカは一度こうやって晒されろ、因果応報だよ、この野郎!と思いますが、ネットの拡散能力をあまりなめないほうがいいでしょう。

※参考ページ
Twitter サポート品質のカギを握る新たな体制と運用支援ツール ~その2~『インターネットコム』

※メルマガNEWSポストセブン24

関連記事

トピックス

足を止め、取材に答える大野
【活動休止後初!独占告白】大野智、「嵐」再始動に「必ず5人で集まって話をします」、自動車教習所通いには「免許はあともう少しかな」
女性セブン
今年1月から番組に復帰した神田正輝(事務所SNS より)
「本人が絶対話さない病状」激やせ復帰の神田正輝、『旅サラダ』番組存続の今後とスタッフが驚愕した“神田の変化”
NEWSポストセブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
《那須町男女遺体遺棄事件》剛腕経営者だった被害者は近隣店舗と頻繁にトラブル 上野界隈では中国マフィアの影響も
《那須町男女遺体遺棄事件》剛腕経営者だった被害者は近隣店舗と頻繁にトラブル 上野界隈では中国マフィアの影響も
女性セブン
山下智久と赤西仁。赤西は昨年末、離婚も公表した
山下智久が赤西仁らに続いてCM出演へ 元ジャニーズの連続起用に「一括りにされているみたい」とモヤモヤ、過去には“絶交”事件も 
女性セブン
日本、メジャーで活躍した松井秀喜氏(時事通信フォト)
【水原一平騒動も対照的】松井秀喜と全く違う「大谷翔平の生き方」結婚相手・真美子さんの公開や「通訳」をめぐる大きな違い
NEWSポストセブン
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
大谷翔平の伝記絵本から水谷一平氏が消えた(写真/Aflo)
《大谷翔平の伝記絵本》水原一平容疑者の姿が消失、出版社は「協議のうえ修正」 大谷はトラブル再発防止のため“側近再編”を検討中
女性セブン
被害者の宝島龍太郎さん。上野で飲食店などを経営していた
《那須・2遺体》被害者は中国人オーナーが爆増した上野の繁華街で有名人「監禁や暴力は日常」「悪口がトラブルのもと」トラブル相次ぐ上野エリアの今
NEWSポストセブン
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
運送会社社長の大川さんを殺害した内田洋輔被告
【埼玉・会社社長メッタ刺し事件】「骨折していたのに何度も…」被害者の親友が語った29歳容疑者の事件後の“不可解な動き”
NEWSポストセブン