依然厳しい状況が続く小売り業界にあって、通販業界は年々売り上げを伸ばし、2011年の売上高は前年比9.0%増の5兆900億円にのぼる。
ネット通販では実物を見て選べないだけに、商品の品質や、出店している店の信頼性が不安材料ではある。利用者が書き込んでいる「レビュー」を参考にしたり、「お試し」可能な店なら利用しないテはない。
■トラブル回避の方法
とくに精力剤や育毛剤などのコンプレックス商品では、粗悪品が疑われたり、取り扱っている店が怪しげな場合もある。消費生活アドバイザーで通販評論家の村山らむね氏は、
「そんな時は、店名のほか、製品名『○○』『被害』などのキーワードを入れて検索を。被害にあった人のブログなどにヒットするので、それを見て買う買わないを判断しましょう。代金を振り込んでも商品が届かないことが心配なら、商品が届いた時に宅配業者に代金を支払う『代引き』を利用するといい。
その際には、『中身の商品を確認したい』といって、注文した商品が間違いないかを確認するぐらいの用心も必要です」
もちろん、バイアグラのように処方箋が必要な薬や、脱法ドラッグの購入は御法度だ。
※週刊ポスト2012年10月26日号