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子宮頸がんワクチン 性交渉していない10代、20代女性が対象

 12月5日、横浜DeNAベイスターズの中畑清監督の妻・仁美さんが、子宮頸がんのため亡くなった。59才だった。

 子宮頸がんの原因の多くは、ヒトパピローマウイルス(以下、HPV)というウイルスによるものだ。これは、性交渉で感染する。性体験のある女性の6~8割が、一度は、このHPVに感染するといわれている。だが、そのうち子宮頸がんにまでなるケースはわずか1%未満。それも、10年以上の潜伏期間を経て発症するのだ。

 ウイルスによる感染症であるこの病気の特徴は、予防と検診で、ほぼ防げるところにある。そのひとつとしてあげられるのが、ワクチン接種だ。

 世界120か国で承認され、日本でも2009年から認可された。現在国内で177万人が接種を済ませている。生活総合情報サイト『All About』でがんについて解説する狭間研至医師は、ワクチンについて、こう説明する。

「性交渉での感染を防ぐためだけのワクチンです。すでに性体験があって、感染しているかもしれない場合には、効果が期待できません。そのため、このワクチンは、まだ性交渉をしていない10代、20代のうちに接種する必要があるんです」

 ワクチンは半年間で計3回、筋肉注射によって接種する。その費用は計4万~6万円と高額だ。そのため、政府が公費負担をしているが、その対象は、中学1年生から高校1年生までの女子(自治体によっては小学6年生から)。対象者は、無料もしくは1割負担で接種することができる。

※女性セブン2012年12月27日・2013年1月1日号

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