ケータイやスマホの普及で、最近は気軽にいつでもどこでも撮影できる時代。付属するカメラもデジカメに負けない高画質のタイプが多く、自分を撮影=“自撮り”して、友達や家族にメールしたり、フェイスブックやブログに上げる人も増えた。そこで、上手に“自撮り”する方法をフォトグラファーの須藤夕子さんに聞いた。
背景はシンプルにするのが基本だという。液晶側にレンズがある「インカメラ」機能があれば、画面に自分が写るように設定(ない場合はレンズを自分に向け、試し撮りして自分が入る角度をチェック)。
「室内で撮るときは、背景に生活感が漂う物が写らないよう“白壁”を背景にするのがベスト。人物がくっきり浮かび上がります。カメラを持つ腕やひじを壁に固定すれば、手ブレ予防にも」(須藤さん)
また、真正面から撮ると証明写真のようになってしまう。「正面や下からはNG。あごが目立って太って見えてしまいます」(須藤さん)。
壁に垂直に立ち“斜め40~45度上から”撮る。
「上目遣いは目が大きく見えますが、おでこのシワや白髪が気になる人は自分好みの角度にして。首を少しかしげて首筋を強調したり、肩まで入れると顔の大きさが強調されず小顔に見えます」(須藤さん)
インカメラの場合、画面に写る自分を見ると目線がずれるので「レンズ」を見ること。ただ、あえて目線を外して柔らかい印象を与えるのもテ。基本はオートフォーカスなのでピントを合わせる必要はないが、「スマホの場合、髪の毛など暗めの部分の画面をタッチすると、画像が明るくなるものが多いので、何度かタッチして明るさを調節してみましょう」(須藤さん)
※女性セブン2012年12月27日・1月1日号