「当社ではこれまでコミュニケーションの柱として、手書きで添削をする赤ペン先生の存在がありました。それでも教材を届けた後、送り返してもらうまでの行動は、子供の自主性に任せるしかなく、教材を溜めがちなお子さんを“どう応援するか”ということが常に課題にあったんです。『チャレンジ タブレット』は、その解決を図るツールとしても考え、お子さんをサポートする『人』の存在を中心とした作りにしています。
教材でつまずいたとき、まるで隣に先生がいて解き方を教えてくれているような動画『動く!答えの本』、毎回決められた曜日や時間にスタートする双方向性のある『ライブ授業』、担当コーチが学習法をサポートする『声かけサービス』など。いずれもタブレットを開けば、そこに誰か自分をサポートしてくれる人がいる――という仕組みにしています。横の繋がりという点では、友達同士で定型メッセージを送り合い、励まし合う機能も。ちなみに、赤ペン先生が採点するシーンも、希望すればタブレット上で見られるようになっているんですよ」(谷杉さん)
ベネッセ「中一講座」ではこれまで同様に、教科書別に対応した冊子教材をメインとして、タブレットはあくまで副教材としている。タブレット価格は9500円だが、「中一講座」を12か月連続受講すると無料。同社は現在、新中学1年生の10人に1人が「チャレンジ タブレット」を利用すると見込んでいる。
実際の使用感をヒアリングしている営業担当の宮木良治さんは、「幸いにも保護者の方からの期待も高く、『学習意欲を支援する新しいツールになりそう』といった声が出ているんですよ」と話す。
「親としてつい言いがちな『勉強やったの?』の言葉に、お子さんは『今やろうとしてたのに』となるなど、学習への声掛けは時に親子げんかの原因となってしまいます。
お母様方からは『チャレンジ タブレット』によって、好きなTV番組が始まる時と同じような調子で『ライブ授業始まるわよ』という声掛けになり、お子さんも素直に『お。始まるから、やらなきゃ』といった反応になるので、“自然と子供のやる気を応援できそう”と思いがけないところでも喜ばれています」(宮木さん)