ビジネス

プリウスPHV「リッター200キロ」の燃費実現する乗り方とは

 2012年の新車販売台数ランキングをみると、1位が4年連続でプリウス(トヨタ)、2位がアクア(トヨタ)、3位はミラ(ダイハツ)だった(日本自動車販売協会連合会しらべ)。1位と2位をハイブリッド車、3位を軽自動車が記録している。この結果から、消費者が新車を選ぶとき、もっとも気にしているのはやはり燃費で、さらに石油だけに依存しないよう心がけハイブリッド車(HV)を選択していることがうかがえる。

 これまで、エコカーといえばHVだった。ところが、エコカーはすでに次の世代を目指して進化しているのだという。今やHVの代名詞となったトヨタのプリウスも、すでに次世代のプラグインハイブリッド車(PHV)へと進化しているのだ。その『プリウスPHV』を例にとり、プラグインハイブリッド車の良さを探ってみた。

【1】PHVなら電気自動車(EV)とHVのいいとこ取りができる。

 プラグインハイブリッド車(PHV)とは、ハイブリッド車に高容量バッテリーを搭載し、外部から電気を充電できるようにしたクルマのこと。

『プリウスPHV』の場合、満充電で26.4km(※JC08モード、充電走行距離。国土交通省審査値、Sグレードの場合)までEV走行が可能で、たとえば買い物や駅までの送迎など、近距離の移動であればガソリンをほとんど使わずにすむ。また、電力を使い切ったら自動でハイブリッド走行に切り替わる。一石二鳥の次世代エコカーなのである。

【2】PHVなら、電池が切れたらHVとして走行できる。

 電気自動車(EV)市場は拡大の傾向にあるものの、充電ステーションなどのインフラ整備はまだ十分とはいいがたい。しかしPHVならば、EVモード(※エンジン、リチウムイオンバッテリーの状態、またエアコンの使用状況や運転方法、道路状況などにより、エンジンが作動する場合がある)に必要な電力を使い切ると、ハイブリッド走行に自動的に切り替わる。

 ハイブリッド走行とEV走行の見事なコラボレーションによって、バッテリー残量を気にしたり、充電場所の有無を考えたりすることなく、これまでのクルマと同じ感覚でドライブが楽しめる。

【3】PHVなら、思い立ったときに長時間ドライブが出来る。

 HVの実用性とEVの経済性を融合し進化させた『プリウスPHV』は、次世代環境車を牽引しつつ、クルマの本質である「快適な走行」「制約のない自由な移動」を約束してくれる。電力を使い切ったり、充電をし忘れても、ハイブリッド走行でいつでも遠方へドライブできるのだ。

 また、一定の速度で高速走行を続ける時はHVモードに切り替え、残っている電力を市街地で利用することにより、より効率的にEV走行が可能になる。臨機応変とはまさにPHVのことである。

【4】PHVなら、燃費200km/Lも夢ではない。

 トヨタが昨年7月に『プリウスPHV』のオーナー1346人を対象に走行実績を調査したところ、平均燃費は38.5km/L。ただ、約15%のオーナーは燃費100km/L以上、さらに約8%は200km/Lという燃費を実現。短い距離を走行する度に、こまめに充電を繰り返すことにより、こんな驚異の燃費も可能になる。

【5】PHVなら、ケータイ感覚で簡単、手軽に充電できる。

 ケータイのように自宅でも簡単に充電できるのが『プリウスPHV』の特徴。屋外専用コンセントにつなげたAC充電ケーブルのコネクターを車体の充電ポートに差し込むだけで準備完了。満充電時間はAC200V電源でなんと約90分(AC100Vは約180分)と、スピーディー。車庫に入れたら充電……を習慣にすれば、ガソリンスタンドに行く回数は、かなり減少するはずだ。

 運転シーンにあわせて複数の動力源のいいとこ取りができるPHVは、これからの日本にぴったりな自動車だろう。

関連記事

トピックス

ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン
渡邊渚さん(撮影/藤本和典)
「私にとっての2025年の漢字は『出』です」 渡邊渚さんが綴る「新しい年にチャレンジしたこと」
NEWSポストセブン
ラオスを訪問された愛子さま(写真/共同通信社)
《「水光肌メイク」に絶賛の声》愛子さま「内側から発光しているようなツヤ感」の美肌の秘密 美容関係者は「清潔感・品格・フレッシュさの三拍子がそろった理想の皇族メイク」と分析
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
国宝級イケメンとして女性ファンが多い八木(本人のInstagramより)
「国宝級イケメン」FANTASTICS・八木勇征(28)が“韓国系カリスマギャル”と破局していた 原因となった“価値感の違い”
NEWSポストセブン
実力もファンサービスも超一流
【密着グラフ】新大関・安青錦、冬巡業ではファンサービスも超一流「今は自分がやるべきことをしっかり集中してやりたい」史上最速横綱の偉業に向けて勝負の1年
週刊ポスト
今回公開された資料には若い女性と見られる人物がクリントン氏の肩に手を回している写真などが含まれていた
「君は年を取りすぎている」「マッサージの仕事名目で…」当時16歳の性的虐待の被害者女性が訴え “エプスタインファイル”公開で見える人身売買事件のリアル
NEWSポストセブン
タレントでプロレスラーの上原わかな
「この体型ってプロレス的にはプラスなのかな?」ウエスト58センチ、太もも59センチの上原わかながムチムチボディを肯定できるようになった理由【2023年リングデビュー】
NEWSポストセブン
12月30日『レコード大賞』が放送される(インスタグラムより)
《度重なる限界説》レコード大賞、「大みそか→30日」への放送日移動から20年間踏み留まっている本質的な理由 
NEWSポストセブン
「戦後80年 戦争と子どもたち」を鑑賞された秋篠宮ご夫妻と佳子さま、悠仁さま(2025年12月26日、時事通信フォト)
《天皇ご一家との違いも》秋篠宮ご一家のモノトーンコーデ ストライプ柄ネクタイ&シルバー系アクセ、佳子さまは黒バッグで引き締め
NEWSポストセブン
ハリウッド進出を果たした水野美紀(時事通信フォト)
《バッキバキに仕上がった肉体》女優・水野美紀(51)が血生臭く殴り合う「母親ファイター」熱演し悲願のハリウッドデビュー、娘を同伴し現場で見せた“母の顔” 
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組の抗争相手が沈黙を破る》神戸山口組、絆會、池田組が2026年も「強硬姿勢」 警察も警戒再強化へ
NEWSポストセブン