ドラマ『半沢直樹』(TBS系)で注目を集める銀行員だが、劇中の半沢の妻・花のように、銀行員の妻ならではのつらいエピソードが集まった。
都内の一等地の社宅でも月3万~5万円程度と格安で借りられるが、同じ建物に住んでいるのは夫の上司や部下の家族ばかり。それゆえに気を使うことが多く、神経が休まる暇がないようで…。
半年前に夫が転勤して、社宅に住み始めたばかりのA子さん(32才)。ある朝、寝ぼけまなこでごみ出しに行ったら、眠気が吹き飛んだ。
「奥様方がごみ捨ての時もバッチリ化粧して、服装もお出かけ用でした。こっちは、スッピンに加えてジャージーでしたから、奥様方から“ラフな格好でいいわね”なんて言われて…。今では、家の中でもお化粧するようになりました。いつ上司の奥様が来襲するかわかりませんし(苦笑)」
社宅内では、お芝居やコンサートなど外出のつきあいもしなければいけない。A子さんの副支店長の妻の趣味は、浄瑠璃鑑賞だ。
「月に1度は奥様からお誘いがあります。もちろん何があっても断れません。私は最初、全然興味がなかったので、奥様に“あの場面、よかったわね”と言われてもチンプンカンプンでした。それから、本を読んで必死に勉強しています」
上司の妻は、姑以上に気を使わなければならない存在なのだ。社宅の場合、子供ができると、私立を除いて、同じ学校に通うことになる。小学4年生の子供を持つB子さん(35才)が嘆く。
「課長の子供と同級生なんですが、本当に面倒なんですよ。運動会の徒競走では、うちの子が勝てば嫌味を言われるし、負けるとあちらが天狗になるし。だから、担任の先生に毎年菓子折りを持って、“徒競走を違う組にしてください”って頼んでます」
※女性セブン2013年9月5日号