ライフ

冷やし中華の起源店は神田か仙台か? ラーメン評論家が解説

冷やし中華「元祖」の1つ神田・揚子江菜館の五色涼拌麺

 冷やし中華の「元祖」といわれる店は、東京・神田と宮城・仙台の2店あるというが、いったいどうなっているのか。その「元祖の真相」について、ラーメン評論家の大崎裕史氏が解説する。

「東京の揚子江菜館説、仙台の龍亭説と、冷やし中華の元祖には諸説あります。同時代に、別々の場所で似たものが生まれるのは珍しいことではありません。夏場は熱いラーメンの売上げが下がるので冷たいものをというのは自然な流れです」

 では、どちらか1店が元祖、というわけではないのか。

「冷やし中華はむせるほど甘酸っぱくて飲めないタレが特徴。そういう意味で、元祖は龍亭でしょう。龍亭から全国に広まったのも間違いありません。

 とはいえ冷やし中華といえば、玉子やきゅうり、ハムなど色とりどりの具が華やかに盛られたスタイルも特徴。この盛り方の元祖は揚子江菜館の“富士山盛り”です。味と盛りつけ、この2軒の融合が、現在の冷やし中華を形作ったといえそうです」

 冷やし中華は、近年、具や味のバリエーションが増えている。

「冷やし中華は長年定番のスタイルが守られていました。それを壊したのは平成13年に誕生したぽっぽっ屋のサラダ麺です。最近はガッツリとした二郎系冷やし中華も登場し百花繚乱です」

撮影■岩本朗

※週刊ポスト2013年9月6日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

運転席に座る広末涼子容疑者
《事故後初の肉声》広末涼子、「ご心配をおかけしました」騒動を音声配信で謝罪 主婦業に励む近況伝える
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン
真美子さん着用のピアスを製作したジュエリー工房の経営者が語った「驚きと喜び」
《真美子さん着用で話題》“個性的なピアス”を手がけたLAデザイナーの共同経営者が語った“驚きと興奮”「子どもの頃からドジャースファンで…」【大谷翔平と手繋ぎでレッドカーペット】
NEWSポストセブン
鶴保庸介氏の失言は和歌山選挙区の自民党候補・二階伸康氏にも逆風か
「二階一族を全滅させる戦い」との声も…鶴保庸介氏「運がいいことに能登で地震」発言も攻撃材料になる和歌山選挙区「一族郎党、根こそぎ潰す」戦国時代のような様相に
NEWSポストセブン
山尾志桜里氏に「自民入りもあり得るか」聞いた
【国民民主・公認取り消しの余波】無所属・山尾志桜里氏 自民党の“後追い公認”めぐる記者の直撃に「アプローチはない。応援に来てほしいくらい」
NEWSポストセブン
レッドカーペットを彩った真美子さんのピアス(時事通信)
《価格は6万9300円》真美子さんがレッドカーペットで披露した“個性的なピアス”はLAデザイナーのハンドメイド品! セレクトショップ店員が驚きの声「どこで見つけてくれたのか…」【大谷翔平と手繋ぎ登壇】
NEWSポストセブン
竹内朋香さん(左)と山下市郎容疑者(左写真は飲食店紹介サイトより。現在は削除済み)
《浜松ガールズバー殺人》被害者・竹内朋香さん(27)の夫の慟哭「妻はとばっちりを受けただけ」「常連の客に自分の家族が殺されるなんて思うかよ」
週刊ポスト
サークル活動に精を出す悠仁さま(2025年4月、茨城県つくば市。撮影/JMPA)
《普通の大学生として過ごす等身大の姿》悠仁さまが筑波大キャンパス生活で選んだ“人気ブランドのシューズ”ロゴ入りでも気にせず着用
週刊ポスト
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
遠野なぎこさん(享年45)、3度の離婚を経て苦悩していた“パートナー探し”…それでも出会った「“ママ”でいられる存在」
NEWSポストセブン
レッドカーペットに登壇した大谷夫妻(時事通信フォト)
《産後“ファッション迷子期”を見事クリア》大谷翔平・真美子さん夫妻のレッドカーペットスタイルを専門家激賞「横顔も後ろ姿も流れるように美しいシルエット」【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 石破政権が全国自治体にバラ撒いた2000億円ほか
「週刊ポスト」本日発売! 石破政権が全国自治体にバラ撒いた2000億円ほか
NEWSポストセブン