山尾志桜里氏に「自民入りもあり得るか」聞いた
「玉木(雄一郎)さんとは当選同期で長いから、別に嫌いとか全然ない」──本誌・週刊ポストの質問に山尾志桜里氏がそう答えると、周囲の選挙スタッフからは「オレたちは嫌いだけどな」との声が上がり、笑いが起きた。東京・二子玉川での街頭演説後のことだ。
大混戦の東京選挙区。通常選挙と補欠選挙を一つの投票で行なう「合併選挙」となり、注目は任期3年の補選当選扱いとなる最下位(7位)争い。
当選に届くか微妙なのが山尾候補だ。国民民主党の比例代表候補として出馬する予定だったが、出馬会見で過去の不倫問題を批判され、玉木代表から公認を取り消されると、「正式な公認内定を受けても党の都合で排除されてしまう政党では、志のある人も今後、立候補の決断に躊躇してしまうのではないか」との声明文を発表。急遽、「政党のロボットにはならない」と東京選挙区から無所属で出馬した。
山尾陣営は「無所属は武器。自分の言いたいことを主張できる」と結束し、連日、都内10か所近くで街頭演説。「ドブ板は得意」と自負するだけに、演説が終わると壇を下りて聴衆一人ひとりと「応援ありがとうございます」と握手していくが、集まった聴衆はまばら。
「どの党も『外国人排外主義合戦』をしている」「女性の天皇だっていいじゃないですか。女性天皇のお子様がお世継ぎになったっていいじゃないですか」などと持論を訴えても足を止める人はほとんど見当たらない。武器のはずの無所属での主張は空回り状態に見えた。