ビジネス

NISAの活用法は家電選びと同じ 店を選ぶのは最後の最後でOK

 来年1月から導入されるNISA(ニーサ、少額投資非課税制度)の口座獲得競争が激化している。「年間100万円までの投資ついての売買益が非課税となる(5年間)」というNISAのメリットを最大限に活かすにはどうすればいいのか。楽天証券経済研究所客員研究員で経済評論家の山崎元氏がとっておきの活用法を解説する。

 * * *
 年間100万円まで非課税で投資ができるNISAの口座開設の手続き開始を10月に控え、各金融機関は激しい顧客獲得競争を展開している。個人投資家はつい、派手なキャンペーンや広告に気を取られがちだが、制度のメリットを活かした投資をしたいなら、まずはこうした雑音からいったん耳をふさぐ必要がある。

 NISAの活用は、家電選びと同じだと考えればわかりやすい。賢い消費者は家族構成や必要な機能、予算によって候補の商品を絞り込み、インターネットの比較サイトで価格をチェックし、一番安い店か、あるいはほどほどに安くて信頼できる店を選んで買い物をするものだ。

 これに対し、何の予備知識もなくたまたま見かけた店に飛び込んで店員が勧める商品を買うような人は、たいていの場合高値での買い物を余儀なくされたり、無駄に高機能な商品をつかまされたりするものだ。

 NISAでも、店を選ぶのは一番最後でよい。まずは何にどれだけ投資し、どのように運用するかを決めるのが先だ。この際、NISAの中だけで運用プランを完結させようとする人がいるが、こうした考え方は失敗の元だ。他の課税口座(特定口座、一般口座)や預貯金、確定拠出年金なども含めた自分の資産全体を俯瞰して、そのうちの何をNISAに充てるか、という視点で考えることが重要だ。

 まずは家計を把握し、投資に回せる金額を算出し、自分に適した資産配分を考えよう。これまでどんぶり勘定だった人も、NISAのスタートを機に改めて国内外の株式や債券、預貯金などにどういう割合で分散するかというポートフォリオを設計するといいだろう。それを明確にしたうえで、そのポートフォリオのどの部分をNISAに割り当てるのかを決定する、というプロセスを踏んでほしい。

※マネーポスト2013年秋号

関連記事

トピックス

新恋人A氏と交際していることがわかった安達祐実
安達祐実、NHK敏腕プロデューサーと「ファミリー向けマンション」半同棲で描く“将来設計” 局内で広がりつつある新恋人の「呼び名」
NEWSポストセブン
第69代横綱を務めた白鵬翔氏
白鵬“電撃退職”で相撲協会に大きな変化 旭富士のデビューほか「宮城野部屋再興」が前提とみられる動きが次々と
週刊ポスト
夫から殺害されたホリー・ブラムリーさん(Lincolnshire PoliceのSNSより)
《凄惨な犯行の背景に動物虐待》「妻を殺害し200以上の肉片に切断」イギリスの“怪物”が殺人前にしていた“残虐極まりない行為”「子犬を洗濯機に入れ、子猫3匹をキッチンで溺死させ…」
NEWSポストセブン
還暦を迎えられた秋篠宮さま(時事通信フォト)
《車の中でモクモクと…》秋篠宮さまの“ルール違反”疑う声に宮内庁が回答 紀子さまが心配した「夫のタバコ事情」
NEWSポストセブン
女優の趣里とBE:FIRSTのメンバーRYOKIが結婚を発表した(左・Instagramより)
《株や資産形成の勉強も…》趣里の夫・三山凌輝が直近で見せていたビジネスへの強い関心【あんかけパスタ専門店をオープン】
NEWSポストセブン
“ミヤコレ”の愛称で親しまれる都プロにスキャンダル報道(gettyimages)
30歳差コーチとの禁断愛の都玲華は「トリプルボギー不倫」に学んだのか いち早く謝罪と関係解消を発表も「キャディよりもコーチ変更のほうが影響は大きい」と心配の声
週刊ポスト
小芝風花
「頑張ってくれるだけで」小芝風花、上海でラーメン店営む父が送った“直球エール”最終回まで『べらぼう』見届けた親心
NEWSポストセブン
安青錦(時事通信フォト)
最速大関・安青錦は横綱・大の里を超えられるのか 対戦成績は0勝3敗で「体重差」は大きいものの「実力差は縮まっている」との指摘も
週刊ポスト
熱愛が報じられた長谷川京子
《磨きがかかる胸元》長谷川京子(47)、熱愛報道の“イケメン紳士”は「7歳下の慶應ボーイ」でアパレル会社を経営 タクシー内キスのカレとは破局か
NEWSポストセブン
三笠宮妃百合子さまの墓を参拝された天皇皇后両陛下(2025年12月17日、撮影/JMPA)
《すっごいステキの声も》皇后雅子さま、哀悼のお気持ちがうかがえるお墓参りコーデ 漆黒の宝石「ジェット」でシックに
NEWSポストセブン
熱愛が報じられた新木優子と元Hey!Say!JUMPメンバーの中島裕翔
《20歳年上女優との交際中に…》中島裕翔、新木優子との共演直後に“肉食7連泊愛”の過去 その後に変化していた恋愛観
NEWSポストセブン
記者会見に臨んだ国分太一(時事通信フォト)
《長期間のビジネスホテル生活》国分太一の“孤独な戦い”を支えていた「妻との通話」「コンビニ徒歩30秒」
NEWSポストセブン