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アレクサンダー大王、ダ・ヴィンチ、ニュートン 3人は痛風

「風が当たるだけでも飛び上がるほど痛い」といわれる痛風。食欲の秋になっても、あの激痛を思うとどうにも箸が進まない。ここでは、意外と知らない痛風のトリビアを紹介しよう。

■「女性は痛風にならない」はウソ
 圧倒的に男性に多い病気だが、だからといって女性は絶対に罹患しないというわけではない。「痛風外来」のある両国東口クリニック(墨田区)の大山博司理事長が話す。

「女性は尿酸の体外排出能力が高く、元々男性よりも尿酸値が低いので、痛風になりにくいのは確か。しかし社会進出による過剰なストレスや、食の欧米化などにより、健康診断で尿酸値が高いと指摘され、痛風の発作を起こす女性は増えています」

■「痛風は糖尿病と併発しない」もウソ
 尿酸値が上がりやすい生活習慣は、過食やアルコールの飲みすぎ、運動不足、肥満、精神的ストレスなど。これらは糖尿病を招く習慣と、ほぼ同じだ。実際に糖尿病の人は尿酸値が高い人が多く、また、高尿酸血症の人は糖尿病にもなりやすいといわれる。

■江戸時代に痛風はなかった
 痛風は西洋においては古い病気である。アレクサンダー大王から、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ニュートンなど、歴史上の人物に痛風患者は少なくない。

 しかし日本では、明治以前には存在しなかった。安土桃山時代の宣教師ルイス・フロイスと、明治初期に日本に滞在したドイツ人医師ベルツが「日本には痛風がない」と記録しているため。日本で患者が確認されるのは明治以降だ。

※週刊ポスト2013年10月18日号

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