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受験参考書を息子に譲渡した父 落書きから過去の秘密が露見

 夫婦の日常も様々だが、あらゆる夫婦のエピソードが、漫談家の綾小路きみまろにメールや手紙で続々と寄せられている。今回寄せられたのは、金属メーカー勤務のご主人(54歳)。奥様(54歳)はキッチンで熱心にリサイクルです。

 * * *
 おでんの残り汁は捨てずに、その汁でご飯を炊きますし、大根は茎を捨てず、細かく切ってゴボウとコンニャクと一緒にして、「変わりキンピラ」に。僕もそんな女房に負けず、参考書のリサイクル。押入れを整理してたら、僕の大学受験の時の参考書が出てきました。

 ちょうど来年は三男坊の大学受験。「これを使って勉強しろ」と渡しました。すると三男坊が中を開いて、「いっぱい落書きしてるよ!『みなみちゃん、大好き』って」。それを聞いた女房、「やっぱりアナタ、同じクラスのみなみちゃんが好きだったのね!」。

 ヤバイ! 女房と僕は高校のクラスメート。当時の僕は女房よりみなみちゃんが大好きで、つい参考書に落書きを。でも、ここは誤魔化さないと。「何を疑ってるんだよ。それは、漫画『タッチ』の南ちゃんのことだよ。漫画が好きで落書きしたんだよ」。

 収まったと思ったら30分後、女房の「調べたわよ!『タッチ』が流行ったのは1980年代、アナタは高校生どころか、もう社会人になってたわよ!」。1~2年ならタッチの差だけど……嘘ついてごめん!

※週刊ポスト2013年10月25日号

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