国内

次期都知事候補 舛添氏、東国原氏、小池氏らの名が取り沙汰

 五輪招致を成功させた猪瀬直樹氏の都知事の任期は、2期8年は固いと見られていた。だが、今回の徳洲会による5000万円提供事件で、そんな見込みは吹っ飛んだ。都議会関係者がいう。

「11月末に始まった都議会では、自民党都議団をまとめる大御所の内田茂都議が血気盛んです。前回の都議選で猪瀬知事が内田さんの対立候補を応援するなど、犬猿の仲であることは周知の事実。

 今議会では、子分の自民都議や野党にも手を回し、徹底的に追及し、知事を辞職に追い込むつもりです。都議会には知事を支持する勢力がまったくいないことも、知事の痛いところでしょう」

 もし都知事選となれば、次の都知事が五輪の準備や開催を引っ張ることになるだろう。東京の再開発という巨大利権が濡れ手で粟であり、かつてないほどに次の都知事ポストはオイシイのだ。

 そこで、気の早い永田町住人の間では早くも有力候補者たちの名前が取り沙汰されている。中でも鼻息が荒いのが「次の都知事選狙い」で今年7月の参院選に出馬せず、現在は浪人中の新党改革前代表の舛添要一氏である。

「自民党は五輪利権を手放すわけにはいかないので、選挙になっても絶対に負けられない。そこで自民党はかつての離党のゴタゴタも忘れて、“勝てそうな舛添氏”への出馬要請を最優先に考えている」(同前)

 当の本人も旧知の記者などには今回の騒動前から「猪瀬さんはスキャンダルで長くは持たないのではないか」と分析しており、まさにその通りに好機が到来した形だ。

 東国原英夫氏も「選挙なら出馬は確実」(維新の会関係者)と見られる。

「なんといっても2011年の都知事選では現職の石原氏を相手に169万票を獲得した実績がある。しかも、前回は出馬を辞退して石原後継の猪瀬氏に支持を一本化して、石原サイドに“貸し”を作った。今回は返してもらう番だ」(同前)

 他にも、前回から出馬を噂されていた小池百合子・元環境相なども有力だ。

※週刊ポスト2013年12月13日号

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