ビジネス

意外と思い違いも? 今さら聞けないFX用語のポイント5

 アベノミクスや2014年からスタートする「NISA」など、経済や金融に関しての話題が盛り上がっている。興味はあってもなかなか踏み出せないまま、“今さら聞けない”用語や思い違いから、ますます遠ざかる人も少なくないのではないだろうか。

 そこで勘違いが多かったり、飲み会の席などで投資の話になった際“それがわかっているのは、デキるヤツだな”と思われるFX用語を絞り込んで紹介。イベント性の高いセミナーで顧客との距離が近く、ユーザーサポートの手厚さに定評のあるFXプライム byGMOのCS担当者・野口さんに、ポイントを教えてもらった。

【1】レバレッジ
 テコの原理のことで、小さい力(小額)で重いもの(大きな取引き)を動かす――ここまでは比較的知られているものの、この「レバレッジ」で大きな取引きができることが、「FXは損失が大きくなるので、怖い」と勘違いされがちなポイントでもある。

「レバレッジ25倍で1万ドルの取引きをする場合、1ドル100円と仮定して必要な保証金は4万円。その取引きで失敗した時の損失は、『1万ドル=100万円』にはなりません。FXは現物(100万円)取引きではなく、あくまで保証金(4万円)取引き。変動幅から発生する、“差金”のみのやりとりになります。

 1ドル100円で買ったものが、101円になったら、1万ドルで差益は1万円。その状態で決済すると、保証金の4万円プラス差益の1万円=5万円が手元に残ります。逆に99円に下がってしまった状態で決済すると、保証金の4万円マイナス1万円=3万円が手元に残り、1万円の損失――というのが基本的なFX投資の仕組みです」(野口さん)

【2】強制ロスカット
「ロスカット」とは、損失を確定させる決済取引き。上記の野口さんの説明を例にすると、「99円でロスカットした」ということになる。では円高が進んで80円になってしまった場合、マイナスは20万円で保証金よりも損失が大きくなってしまう。

「それを回避するのが『強制ロスカット』です。保証金に対して『含み損』――差金の損失が50%に達した時、強制的にロスカットすることで損失を限定的なものにする、FXならではの仕組みで、外貨預金にはこのような仕組みはありません。4万円の保証金だったら、2万円分――98円になった時点で強制ロスカットするため、2万円の損失で取引きを終えることになります。そのため保証金以上の損失が発生することは、基本的にはFXの場合ないですね」(野口さん)

 ここまでは、FXの基礎を理解するための用語だが、「よくわからないし、失敗したら大きく損をしそうで怖い」というイメージを持っていた人でも、“保証金の半分以上を損失することはない”仕組みであることが、わかったのではないだろうか。儲けるための投資ではあるが、その一方で短期間の相場反転による損失リスクを軽減するため、短期間で強制ロスカットされないような保証金設定にしたり、レバレッジを低くしたり――といった形で、自分が投資に使える金額に合わせて、少しずつチャレンジすることが可能な投資方法といえる。

関連記事

トピックス

高市早苗氏が首相に就任してから1ヶ月が経過した(時事通信フォト)
高市早苗首相への“女性からの厳しい指摘”に「女性の敵は女性なのか」の議論勃発 日本社会に色濃く残る男尊女卑の風潮が“女性同士の攻撃”に拍車をかける現実
女性セブン
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)
《1日で1000人以上と関係を持った》金髪美女インフルエンサーが予告した過激ファンサービス… “唾液の入った大量の小瓶”を配るプランも【オーストラリアで抗議活動】
NEWSポストセブン
日本全国でこれまでにない勢いでクマの出没が増えている
《猟友会にも寄せられるクレーム》罠にかかった凶暴なクマの映像に「歯や爪が悪くなってかわいそう」と…クレームに悩む高齢ベテランハンターの“嘆き”とは
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)と稲川会の内堀和也会長
六代目山口組が住吉会最高幹部との盃を「突然中止」か…暴力団や警察関係者に緊張が走った竹内照明若頭の不可解な「2度の稲川会電撃訪問」
NEWSポストセブン
浅香光代さんと内縁の夫・世志凡太氏
《訃報》コメディアン・世志凡太さん逝去、音楽プロデューサーとして「フィンガー5」を世に送り出し…直近で明かしていた現在の生活「周囲は“浅香光代さんの夫”と認識しています」
NEWSポストセブン
警視庁赤坂署に入る大津陽一郎容疑者(共同通信)
《赤坂・ライブハウス刺傷で現役自衛官逮捕》「妻子を隠して被害女性と“不倫”」「別れたがトラブルない」“チャリ20キロ爆走男” 大津陽一郎容疑者の呆れた供述とあまりに高い計画性
NEWSポストセブン
無銭飲食を繰り返したとして逮捕された台湾出身のインフルエンサーペイ・チャン(34)(Instagramより)
《支払いの代わりに性的サービスを提案》米・美しすぎる台湾出身の“食い逃げ犯”、高級店で無銭飲食を繰り返す 「美食家インフルエンサー」の“手口”【1か月で5回の逮捕】
NEWSポストセブン
温泉モデルとして混浴温泉を推しているしずかちゃん(左はイメージ/Getty Images)
「自然の一部になれる」温泉モデル・しずかちゃんが“混浴温泉”を残すべく活動を続ける理由「最初はカップルや夫婦で行くことをオススメします」
NEWSポストセブン
宮城県栗原市でクマと戦い生き残った秋田犬「テツ」(左の写真はサンプルです)
《熊と戦った秋田犬の壮絶な闘い》「愛犬が背中からダラダラと流血…」飼い主が語る緊迫の瞬間「扉を開けるとクマが1秒でこちらに飛びかかってきた」
NEWSポストセブン
全米の注目を集めたドジャース・山本由伸と、愛犬のカルロス(左/時事通信フォト、右/Instagramより)
《ハイブラ好きとのギャップ》山本由伸の母・由美さん思いな素顔…愛犬・カルロスを「シェルターで一緒に購入」 大阪時代は2人で庶民派焼肉へ…「イライラしている姿を見たことがない “純粋”な人柄とは
NEWSポストセブン
真美子さんの帰国予定は(時事通信フォト)
《年末か来春か…大谷翔平の帰国タイミング予測》真美子さんを日本で待つ「大切な存在」、WBCで久々の帰省の可能性も 
NEWSポストセブン
シェントーン寺院を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
《ラオスご訪問で“お似合い”と絶賛の声》「すてきで何回もみちゃう」愛子さま、メンズライクなパンツスーツから一転 “定番色”ピンクの民族衣装をお召しに
NEWSポストセブン