バラエティー番組に勢いがあった1980年代。『オレたちひょうきん族』や『8時だョ!全員集合』が人気だった。出演者や、専門家が当時を振り返る。
「アダモちゃんは、楽屋でたけしさんに『お前、ポリネシアンダンサーに似てるな』って、そのひと言で生まれたの」とは、島崎俊郎。
「その後すぐ、スタッフが衣装を用意してセット組んじゃって、台本のト書きには『島崎登場、爆笑の渦の中退場』としか書かれてない(笑い)。すごいプレッシャーでしたよ。出番の寸前まで悩んで追い込まれて、やけくそで出てきたのが“ア~ダ~モ~ス~テ~、ペイ”。追い込まれて追い込まれ て偶然生まれた産物なんです。『オレたちひょうきん族』は、ほんとアドリブで偶然生まれた笑いばかり。だから理屈ぬきで笑えたのかな」(島崎)
テレビウォッチャー堀井憲一郎さんが語る。
「1980年代を代表するバラエティー『8時だョ!全員集合』 は、1969年から16年続いた長寿番組。その裏番組だったのが『オレたちひょうきん族』。当時漫才ブームで人気だったお笑いの人たちがアドリブで作ってい て、まさに大人が見る笑い。『8時だョ!』は、すべて台本どおりに作られていて、子供たちにも人気が高かった。そこが高視聴率をマークしていた理由かも」
※女性セブン2014年1月9・16日号