今後、マフィンとソーセージにスクランブルエッグを添えた朝食や、薄焼きパンに野菜やチキンを包む「マックラップ」など、女性も意識した新メニューも続々と発売予定だというが、果たしてマックファンを再び店に呼び戻せるか。
「商品や価格の見直しはもちろん、『スマイル0円』のように接客レベルを含めてもう一度サービスの原点に立ち戻ることも必要だと思います。メニューの撤去や60秒キャンペーンなども、結局は店の効率ばかりを追い求め、消費者の利便性向上にはつながりませんでしたからね」(前出・白根氏)
カサノバ氏は<Fun place to go(マクドナルドに行けば何か楽しいことがある)>の理念の下、新商品・サービスの提供で既存店の売上高をプラスに転換させたいと意気込んでいる。
世界の成功体験がどこまで日本人の味覚と心に響くのか。マックが仕掛ける起死回生策は、日本のファストフード業界全体の動向を占う意味でも注目だ。