“毎回替える派”の主張では、「せっかくお風呂に入っても、洗ってないバスタオルを使ったら体に菌がついてしまう」(40代男性)と、衛生面を論拠にする人が目立つ。

「絶対に替える。風呂から上がって頭にバスタオルをかけた瞬間の、柔軟剤の匂いが最高」(30代男性)
「毎日替えて週末にまとめて洗う。子供の頃からそうなので、替えないと気持ちが悪い」(40代女性)

 と、過去の習慣や“気分”を優先する人も少なくない。かたや“替えない派”は、「1回拭いただけなら臭わないし、洗った後の体だからそんなに汚れるはずがない」(40代女性)と“不潔説”を真っ向から否定。なかには、

「3~4回は使って、その後バスマット代わりに敷いて使って、それから洗濯する」(50代男性)
「湿って臭いがしてきたなと思ったときに、妻に洗濯してもらう」(40代男性)

 という人も。洗う頻度以外にも論点がある。「ウチは1回ごとに替えるけど、家族全員で1枚のバスタオルを使ってる。嫁の洗濯の手間が省けるから」というのは30代男性・B氏。結婚したばかりの頃にはこんな経験をしたこともあるという。

「うちの実家では“これは誰の”という決まりがなく、誰がどのバスタオルを使ってもOKだった。その感覚のまま嫁の実家でそのへんのバスタオルを使ったら、嫁に“それはお母さんのよ”と激怒され、両親に平謝りするハメに」(B氏)

 これまで自分が生きてきた「家庭の流儀」が崩れた瞬間だったという。この問題についても、

「ダンナが使った後の濡れたバスタオルなんか、絶対イヤ」(40代女性)
「1枚をみんなで使って毎日替えたほうが、1人で2~3日使うよりも絶対に衛生的」(30代男性)

 と意見は百出した。

 もちろん「正解」なんてないのだが、実際のところ、大きな争点となっている衛生面はどうなのか。日用品大手メーカー・ライオンのお洗濯マイスター・山縣義文氏の話。

「お風呂上がりとはいえ汗もぬぐうので、1平方センチメートル当たり、およそ10万個の菌が付着することもあります。これは洗う前の手と同じぐらいのレベルです。毎回洗わない人は、バスタオルをハンガーなどに吊るし、できるだけ風通しのいい場所に干すこと。乾かすことで菌が減るわけではありませんが、増殖を防ぐことはできます。布用の除菌・消臭スプレーをかけることも有効です」

※週刊ポスト2014年2月14日号

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