たった1回褒められたからって、それを何度も自慢されては、周りの人間としてはウンザリしてしまうもの。神奈川県に住むアルバイトの女性・Kさん(55才)の夫(57才)は、一度の偉業を何度も何度も反芻しているという。Kさんが夫への不満をぶちまける。
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定年が見えてきたせいか「人生で1度くらい、仕事以外のなにかをやり遂げてみたい」と言い出した夫。
あれでもない、これでもないとさんざんビール片手にクダ巻いたあげく「やり遂げ感があるといったら、やっぱフルマラソンだな」と。
そして半年後のフルマラソン大会を目標に、毎朝、走りだしたのよ。三日坊主かと思えば、意外に走ることが体に合っていたようで、自分で決めた練習プランを着々とこなして、本当にフルマラソンを完走しちゃった!
そのときの体重はマラソン開始以前よりも10kgも減少。心も体も引き締まってて「パパ、かっこいいっ!」と私も娘も大拍手したわよ。
問題はその後。半年たった今、休前日の夜は家族を集めて自分がゴールしたときのDVDを鑑賞しつつ“オレってすごい”会の相手をさせられるんだよね。1度や2度なら、おつきあいするけど「完走の感想はぁ~」なんて毎度やられたら、こっちだってキレるって。「過去の栄光をいつまで引きずったら気がすむのよっ」と言えば「過去じゃない。つい最近だ」と。
※女性セブン2014年2月27日号