まずは「よく頑張ったよね。立派だったよ」とねぎらい、さらに「あの状況で、あのコメントは言えないよなあ」とインタビューの受け答えを称賛します。仮に「応援してくれたみなさんに申し訳ない」といった謝罪の言葉があったとしたら、選手がそういうことを言わざるを得ない日本の雰囲気を嘆き、「申し訳ないのは、こっちのほうだよ」と謝意を示しましょう。選手にはまったく届きませんが、周囲には「おっ」と思われます。
さらに「夜中に公民館で応援していた地元のじいさんばあさんが(or所属企業の同僚やお偉いさんたちが)、あの選手をあたたかく迎えてあげるといいなあ」と、帰国後に辛い思いをしないかを心配したり、「○○選手のおかげで、あの競技に関心が持てたわけだから、ありがたいよね」と感謝したりするのもオススメ。心無い質問をするインタビュアーなどマスコミの報道を批判するのも、自分の株をお手軽に上げるための堅実な手法です。
あの手この手で十分に大人を上げることができたときには、残念な結果に終わった選手へのねぎらいの気持ちや健闘を称える気持ちが心の底から湧いてきているはず。多少の無理は必要かもしれませんが、そういう心境になるためにも、大人としてのやせ我慢や美学を貫くためにも、よかたらやってみてください。いわば大人の緊急ソチです。