ビジネス

カフェでブレイクのコンビニが希少糖スイーツ推し 香川県も 

コンビニに続々登場の「希少糖スイーツ」

 コンビニで「希少糖」を使ったスイーツ戦争が勃発している。「甘さ控えめ低カロリー」だけがウリじゃない。生活習慣病対策にも効果的といわれるのだ。食文化に詳しい編集・ライターの松浦達也氏が解説する。

 * * *
 「希少糖」を使ったスイーツがコンビニを中心にブレイクの兆しを見せている……。が、まだ「希少糖」自体よく知られていないのに、新聞やテレビの情報番組などで「希少糖スイーツが人気に」と言われるのも、少々不思議ではある。

 そもそも「希少糖」とは何か。国際希少糖学会の本部も置かれる、香川大学の希少糖研究センターは「自然界にその存在量が少ない単糖とその誘導体」と定義している。これまで比較的知られていたのは、「虫歯にならない」と謳われたガムに含まれているキシリトールや、カロリーゼロのエリスリトールくらいだった。

 つまり本来、「希少」という文字通りの意味だった。ところがいまから約20年前、その「希少糖」にとって劇的なフェーズの転換が起きた。どこにでもある果糖(D-フラクトース)を希少糖(D-プシコース)にする酵素が発見されたのだ。

 しかもこの「D-プシコース」、当初は「甘みがやや控えめでローカロリー」という程度の認識だったが、研究が進むにつれて生活習慣病対策に役立つ可能性が高くなってきた。抗酸化作用に加えて「食後血糖値上昇抑制効果」「インスリン上昇抑制効果」「抗肥満効果」「動脈硬化抑制効果」「内臓脂肪低減効果」などの作用が明らかになってきたのだ。生活習慣病予備軍はもちろん、単なるスイーツ好きにとっても朗報に違いない。

 今年、各コンビニチェーンが続々と「希少糖入り」商品を販売しはじめた。1月、ローソンは甘味料の50%が希少糖シロップという「希少糖入りソイラテ」を大々的に展開。240mlで90kcalというローカロリーで話題となった。今月も「グレープフルーツとヨーグルトブランマンジェ(希少糖入り)」や希少糖入り菓子パンなど、希少糖関連商品を発売している。

 その他コンビニでも、サークルKサンクスが1月にシュークリーム「ぷにもちシュー(ミルク)~希少糖入り~」や「トルテケーキ チーズタルト(希少糖入り)」、「生チョコケーキ(希少糖入り)」などを展開。ミニストップも「ビタミン果実のパフェ」「オレンジショートケーキ希少糖入り」といったスイーツを展開しはじめた。

 実はこの3社は、昨年大ブレイクした「コンビニカフェ」でも先行組として意欲的に取り組んだチェーンでもある。「先見の明」再びとなるか。

 ちなみに希少糖のお膝元、香川県丸亀市の学校給食センターでは、既に希少糖を使用した給食を市内の幼稚園、小学校、中学校の給食で使用しており、3月29、30日には、国内初の希少糖フェア「かがわ希少糖フェア」が行われる。まさか「うどん県」に続き、「希少糖県」も狙っているなんてことは……。

トピックス

“高市潰し”を狙っているように思える動きも(時事通信フォト)
《前代未聞の自民党総裁選》公明党や野党も“露骨な介入”「高市早苗総裁では連立は組めない」と“拒否権”をちらつかせる異例の事態に
週刊ポスト
『あんぱん』“豪ちゃん”役の細田佳央太(写真提供/NHK)
『あんぱん』“豪ちゃん”役・細田佳央太が明かす河合優実への絶対的な信頼 「蘭子さんには前を向いて自分の幸せを第一にしてほしい。豪もきっとそう思ったはず」
週刊ポスト
韓国アイドルグループ・aespaのメンバー、WINTERのボディーガードが話題に(時事通信フォト)
《NYファッションショーが騒然》aespa・ウィンターの後ろにピッタリ…ボディーガードと誤解された“ハリウッド俳優風のオトコ”の「正体」
NEWSポストセブン
「第65回海外日系人大会」に出席された秋篠宮ご夫妻(2025年9月17日、撮影/小倉雄一郎)
《パールで華やかさも》紀子さま、色とデザインで秋を“演出”するワンピースをお召しに 日系人らとご交流
NEWSポストセブン
立場を利用し犯行を行なっていた(本人Xより)
【未成年アイドルにわいせつ行為】〈メンバーがみんなから愛されてて嬉しい〉芸能プロデューサー・鳥丸寛士容疑者の蛮行「“写真撮影”と偽ってホテルに呼び出し」
NEWSポストセブン
佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《佳子さまどアップ動画が話題》「『まぶしい』とか『神々しい』という印象」撮影者が振り返る “お声がけの衝撃”「手を伸ばせば届く距離」
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(左/共同通信、右/公式サイトより※現在は削除済み)
《“やる気スイッチ”塾でわいせつ行為》「バカ息子です」母親が明かした、3浪、大学中退、27歳で婚約破棄…わいせつ塾講師(45)が味わった“大きな挫折
NEWSポストセブン
池田被告と事故現場
《飲酒運転で19歳の女性受験生が死亡》懲役12年に遺族は「短すぎる…」容疑者男性(35)は「学校で目立つ存在」「BARでマジック披露」父親が語っていた“息子の素顔”
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(公式サイトより※現在は削除済み)
《15歳女子生徒にわいせつ》「普段から仲いいからやっちゃった」「エスカレートした」“やる気スイッチ”塾講師・石田親一容疑者が母親にしていた“トンデモ言い訳”
NEWSポストセブン
交際が報じられた赤西仁と広瀬アリス
《赤西仁と広瀬アリスの海外デートを目撃》黒木メイサと5年間暮らした「ハワイ」で過ごす2人の“本気度”
NEWSポストセブン
秋場所
「こんなことは初めてです…」秋場所の西花道に「溜席の着物美人」が登場! 薄手の着物になった理由は厳しい暑さと本人が明かす「汗が止まりませんでした」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 「高市総理を阻止せよ」イカサマ総裁選の裏ほか
「週刊ポスト」本日発売! 「高市総理を阻止せよ」イカサマ総裁選の裏ほか
NEWSポストセブン