スカイツリーの隣接地では、京成電鉄本社跡地の再開発で、来年12月に食品スーパーの「ライフ」や、ホテルチェーンの「リッチモンド」が完成する予定になっている。スカイツリーのお膝元はなお発展することになるが、どこまで相乗効果が見込めるかは未知数だ。
経済誌『月刊BOSS』編集委員の河野圭祐氏が指摘する。
「首都圏に住むスカイツリーの来場者数が頭打ちになっているとすれば、残るは地方の修学旅行生などの団体客や、東京オリンピックに向けて外国人客の積極的な誘致が欠かせない。周辺施設や地元商店街も一体となり、絶えず飽きさせない仕掛けづくりができなければ、来場者数の落ち込みはますます大きくなるでしょう」
景気回復でテーマパークが軒並み入場者数を増やす中、東京の観光名所は早くも正念場を迎えている。