サービス付き高齢者向け住宅の「サ高住」は基本的に賃貸住宅なので、一般的に介護付き有料老人ホームなどに比べて、介護・医療ケアでは劣ると思われがちだ。
だが、中にはケア充実度の非常に高いサ高住もある。「ゆいま~る中沢」はその代表格といえそうだ。
東京都多摩市の医療・福祉ゾーンと位置づけられた地区に立地し、新天本病院や多摩南部地域病院などの大病院が隣接。
加えて、施設内にはサ高住56戸だけでなく、住宅型有料老人ホーム・ゆいま~る中沢(6月1日オープン)、有料ショートステイ、医療法人財団・天翁会が運営する「あいクリニック中沢」、「あい訪問看護ステーション」、認知症専門のグループホームなどが併設されている。
「地域に開かれた介護・医療ケアの拠点として、何より入居者の方が最期まで“自分らしさ”をかなえることができるハウスを目指している」(運営会社・コミュニティネット運営部長の土本亜理子氏)という通り、元気な時も、介護・医療が必要になっても、入居者が安心して住み続けられるための緊密な連携体制を実現している。
居室は39.40平方メートル~66.10平方メートルの8タイプがあり、各居室内の3か所に緊急通報装置が設置され、リビングルームには床暖房を完備。
「24時間365日スタッフが常駐し、毎日の安否確認はもちろん、介護・医療が必要になった時のマネジメントなど、安心して暮らせる環境づくりに配慮しています。
ライフプラン作成や運営懇談会を開くなど、居住者主体のハウス作りに邁進しています。また、季節の花を育てるみどりの部会、歌う部会、居住者が講師を務める中国体操等の活動も盛んです」(土本氏)
1階には入居者だけでなく近隣の人たちも利用できる地域開放型の「ゆいま~る食堂・中沢」があり、入居者と地域の人々が交流する憩いの場となっている。昼食は、塩分控え目のカロリー定食や刺身定食が人気。夜は晩食セットもあり、好評を博しているという。
唐木田駅(小田急線)まで徒歩8分、多摩センター駅(小田急線、京王線、多摩モノレール線)まで徒歩15分。多摩センター駅近辺は、緑に恵まれ、大型商業・文化施設も充実した利便性の高い地域となっており、周辺環境も抜群だ。
※週刊ポスト2014年6月20日号