なかなか片付けられず“汚部屋”になる人も多いのではないだろうか。住まいの悩みを解決する「片付けの伝道師」としてこれまでに3000軒以上を訪問し、『ソロモン流』(テレビ東京系)でも紹介された空間プロデューサーの安東英子さんに聞いた。
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まっ先に手をつけるのは家の外の物置。なければ家の中の納戸や押し入れなどの、収納スペースで、外から内に向かうのが私の片付け術です。
たいがい家庭の物置や納戸には、「とりあえず」と捨てずにとっておいた物があるものです。例えば、子供は成人しているのにベビードレスや哺乳びんが入った箱。幼稚園、小学校時代の図画工作作品など、存在すら忘れている物が場所を占めています。
それらの中で、どうしても残したい物以外は処分して、空きを作りましょう。この空きがあるかないかで、「リバウンド率」がグッと低くなります。
ここに入れるべき物は、この後、各部屋の片付けをすると必ず出てきます。
押し入れは「とりあえず」と押し込んで、そのまま放ったらかしになる危険性が高い場所。なかでも危険なのが天袋で、一度押し込んだら、次の引っ越しまで手つかずの人も多くいます。また、天袋は奥まで手が届かないため、出し入れしづらい場所。手前と奥の二重収納はやめましょう。
押し入れの収納アイテムで注意したいのは、ふた付きのクリアケース。容量があってたくさん物が入りますが、重ねて使うと、下のケースを開けるときに手間がかかります。
ですから使っていい場所はただ1つ。「天袋に一列に並べる!」です。
ふた付きのクリアケースでよく見かけるのが、下の方が狭くなっている逆台形のタイプ。一列に並べていくと、下にすき間が、どんどんできてしまいます。ですから、最初のクリアケースを収納したら、隣は上下を反対に。こうして交互に収納するとデッドスペースがなくなります。
天袋が整理されたら、次は押し入れの下の段。ここは“押し入れ用引き出し”を使って収納スペースにします。
最後に押し入れの上の段を片付け。ここにお布団を入れると出し入れが楽にできます。
※女性セブン2014年7月31日・8月7日号