夫婦の日常も様々だが、あらゆる夫婦のエピソードが、漫談家の綾小路きみまろにメールや手紙で続々と寄せられている。今回は寄せられたのは、ご主人(49歳)が運送会社勤務の奥様(46歳)。子供のことを考え、週末婚にしています。
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長男が喘息気味で、お医者さんから「空気のいい田舎で生活した方がいい」といわれ、今の場所に引っ越しました。主人は、会社がある都内で独り暮らしです。
ただ、男手が必要な時はブログを利用して夫をおびき寄せます。私はブログをやっていて、「週末、家具の配置換えをしたいなあ。顔見知りの役場のお兄さんに頼もうかしら」と、わざと書きます。すると、私のブログをチェックしている主人からすぐに電話です。「今週末、帰るよ。家具の配置換え、オレがやるよ」。頼もしい役場のお兄さんなんて、いないんですけどね。
逆に「この日は絶対に来てほしくない」という日は、「週末、父が来る予定」と書きます。父が苦手な主人は「仕事が立て込んでて、今週は帰れないんだ」。
日曜日、私はお庭でママ友とバーベキュー&ワインの昼食。主人に電話すると「お義父さん、まだ居るのか? 昼メシ? 面倒だから、インスタントラーメンだよ」。ちょっぴり申し訳ない気持ちになる私です。
※週刊ポスト2014年8月29日号