大雑把にいえば、通話量が多く、通話品質も重視するビジネス利用であれば新プランがいいだろう。一方、ウェブサイトや動画の閲覧、メールやメッセージアプリの利用が主で通話は少ない人なら、新プランは実質的な値上げとなるので旧プランを継続するのが有利になる。
この場合でも、通話は格安通話アプリを利用することで、通話料を半額以下に抑えることが可能だ。たとえば楽天でんわなら半額、LINE電話なら6分の1以下にできる。ただ、これらのアプリの場合、通話品質がキャリアの回線に劣ると感じるユーザーも多い。加えて、LINE電話は料金先払いで有効期限が短かったり、NTTドコモへの通話は「非通知」あるいは「通知不可能」と表示されるといった使い勝手の難が残ることには注意したい。
ちなみに、NTTドコモとソフトバンクはすでに旧プランの新規受付を停止している。一度新プランに乗り換えてしまうと旧プランに戻すことができないので注意したい。各社はキャンペーンなどで新プランへの移行を促しているため、うっかり変更してしまった人もいるだろう。元に戻したい場合は、唯一旧プランへの新規受付を続けているauに乗り換えという手もある。
■文/森田悦子(ファイナンシャルプランナー、ライター)
※マネーポスト2014年秋号