お笑いトリオ「ジャングルポケット」の元メンバー・斉藤慎二。9ヶ月ぶりにメディアに口を開いた
「はぁ〜いっ!」「ありがトウモロコシ、ムシャムシャ はぁ〜いっ!」──6月1日、夏日のなか、大声を出し一際目を惹く男の姿があった。お笑いトリオ「ジャングルポケット」の元メンバー・斉藤慎二(42)だ。人気芸人、競馬予想家、そして「朝の顔」。老若男女から愛された男は2024年7月、ロケバスの中で20代女性に対し性的暴行をしたとして不同意性交などの罪で、この3月に東京地検に在宅起訴されていた。同時に吉本興業から契約を解除され、今は刑事裁判を待つ身である。そうしたなか、突如「バームクーヘン屋」を始めた斉藤が、記者の直撃に胸中を明かした。
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この日、栃木県佐野市で自身が手掛けるバームクーヘンを店先で販売していた斉藤。ショッピングモール近くという立地も相まって、朝10時から商品が売り切れるまで列が途切れることはほとんどなかった。斉藤も商品を購入した客一人一人と写真撮影やサインに応じ、汗を流していた。
トレードマークだったぽっちゃり体型こそ変わらないが、どちらかといえば色白のイメージだった斉藤が、すっかり日に焼けていた。
斉藤は今年4月に自身のXアカウントで販売店「バームSAITOU」を立ち上げ、バームクーヘン「STUMP」を販売することを発表し、話題を呼んだ。4月27日の群馬県高崎市での販売を皮切りに埼玉県、千葉県など関東圏で週末に移動販売をしている。スポーツ紙芸能デスクが語る。
「群馬県の有名バームクーヘン専門店『GARBA Cafe(ガルバカフェ。以下、ガルバ)』が商品開発に全面協力をしています。斉藤も店頭に立ち、ファンと触れ合うのでSNSでも話題を呼んでいます。6月からは通販も開始し、着実に売り上げを伸ばしているようです。
斉藤はもともとメディアへの取材対応も良かったが、問題が発覚してからは取材NGを貫いています。いまは商品のPRを除くと、事実と異なる一部報道を自身のSNSで否定するぐらいで斉藤の胸中を知る術はない」
そもそも一体なぜバームクーヘンなのか──斉藤とともに販売を手伝っていた「バームSAITOU」の中心スタッフに声をかけ、話を聞いた。
「斉藤さんは甘いものが大好きなんです。昔から『原宿でベビーカステラ屋をやりたい』なんて言っていて、周りから止められていたほど。今回、10年来の友人の紹介でバームクーヘン屋を始めることになりましたが、本人のやる気には驚いています。
東京から工場の近くに移住して、普段は試作を繰り返して新商品を開発したり、未経験だった会社業務を勉強しています。週末の販売を控えた金曜夜は工場から送られてきたバームクーヘンに賞味期限のシールを貼り、紙袋にサインを書いたりと深夜2時過ぎまで働いています」
その上で「困ったこともある」と苦い顔を浮かべる。
「一部報道で、“ガルバの商品にシールを貼ったものを転売している”“ガルバから生地を仕入れて売っている”と報じられていましたが、実情は違います。ガルバで使っている小麦は他の店では使えない契約で、それを『バームSAITOU』でも使えるようにしてもらいましたが、それ以外の材料である卵や砂糖の銘柄選びから、焼き方、冷凍で寝かせる時間まで斉藤さんらが試作を重ねて作っている商品です。
我々にも、ガルバのほうにも一度も取材が来ていないのに、誰かが喋っていて本当に困っている。斉藤さんはこちらの予想以上に真剣で、試作を重ねたことで休養前より太ってしまったほどです(苦笑)」(同前)