カラオケなどに行くと、曲によっては消費カロリーが表示されるが、歌うことは、ウオーキングなどと同様、エクササイズになる。
そんな楽しげなエクササイズを考案し、幅広い年齢層の主婦たちの注目を集めているのがボイス・エクササイズ・トレーナーのENIWAさんだ。
5年前は83kgあったそうだが、運動や食事療法などで約8kgやせ、昨秋始めた“Eスポット歌唱法”で一気に12kgやせたというからびっくり!
「歌うことにはリラックス効果がありますが、別の視点から見ると、大きく呼吸をしながら歌うことは、それだけで有酸素運動になる。歌う時にちょっとした工夫をするだけで、劇的に体を鍛えられ、しかもやせられるんです」(ENIWAさん・以下「」内同)
スポーツクラブのインストラクターでもある彼は、そのレッスンでダイエット効果や体幹を鍛えるトレーニング要素を高めたいと研究を重ねるなか、体幹トレーニングの第一人者である早稲田大学の金岡恒治さんや、世界水泳選手権帯同トレーナーの成田崇矢さんと出会い、“Eスポット”の存在を知る。水泳日本代表チームはEスポットを使ったトレーニング法で、ロンドン五輪で11個のメダルを獲得。今回紹介するのは、それを歌に応用したメソッドだ。
「体幹の鍛え方と、歌う時の筋肉の使い方は同じ。そこで、水泳チームがやっているトレーニングを歌に取り入れ開発したのが、“Eスポット歌唱法”。私自身、この方法を実践して劇的にやせました」
この方法のいいところは、場所も時間も年齢にも制限がないことだ。
「Eスポットを押しながら歌うだけだから、間違った鍛え方で体を痛めることもありません。コツを覚えれば、家事をしながら、鼻歌程度でも効果があるので、ぜひ挑戦してください」
歌う時に押すだけで効果があるという、健康スイッチ「Eスポット」。
「これは、“エクササイズ・スポット”の略で、いわゆる“丹田”のあたりのこと。運動をやっている人なら意識せずに力を入れていた場所でわかりやすいですが、運動と縁遠い人には、わかりにくいかもしれません。
具体的に説明しますと、寝転がってお腹を凹ませ、息を吐き、お腹と背中がくっつくくらいまで凹ませて5秒キープ。そのとき、硬くなって、指を押し返す感じがあれば、そこがEスポットで間違いありません」
※女性セブン2014年11月13日号