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【元横綱・白鵬が退職後に目指す世界戦略】「ドラフト会議がない新弟子スカウト」で築いたパイプを活かす構想か 大の里、伯桜鵬、尊富士も出場経験ある「白鵬杯」の行方は

元横綱・白鵬の宮城野親方(時事通信フォト)

元横綱・白鵬の宮城野親方(時事通信フォト)

 元横綱・白鵬の宮城野親方が提出していた退職届について日本相撲協会は6月9日付で受理することになった。史上最多の幕内最高優勝45回を数える白鵬の“第二の人生”がスタートする。

 退職届受理に合わせて6月9日に都内のホテルで開く退職会見は、「相撲記者クラブ」所属の報道機関と一部の「海外報道機関」に限定されるかたちで行なわれる。

 6月2日に発表した談話では「今後は、日本の誇る“相撲”という文化をより広く、次の世代へと伝えるために、日本相撲協会の外の立場から、その発展に貢献していく決意を固めました。国内外を問わず、相撲の価値と魅力を新たなかたちで伝え、相撲の未来を世界中の人々とともに築いていく活動に力を注いでまいります」としていた。

 東海宮城野部屋後援会の名誉会長を務めるトヨタ自動車の豊田章男会長らが活動のサポートに回ると見られており、中日スポーツは豊田会長が国内のアマチュア相撲を統括する「日本相撲連盟」の次期会長の有力候補になっていることを報じた(6月6日付)。

 そうした動きと連動して白鵬がアマチュア相撲界に力を持つことになるのか。そこで注目されるのが、白鵬が現役時代の2010年12月に立ち上げた少年相撲大会「白鵬杯」だ。同大会の参加者の多くが後に大相撲の世界に進んで活躍している。つまり相撲協会への力士の供給源になっているのだ。

 もともとは日本とモンゴルの子供たちが集う相撲大会としてスタートしたが、第4回大会からは両国国技館で開催するようになった。今年2月に開催された第15回大会では、国内40都道府県に加え、ポーランドやブラジルなど14の国と地域から203団体1144人が参加する国際大会になった。相撲担当記者が言う。

「新横綱の大の里は中学個人の部で優勝(第6回)し、伯桜鵬(第4回)や尊富士(第5回)は中学団体の部で優勝している。他にも好成績をあげた阿武咲、川副、白熊、東白龍、木竜皇といった面々が十両や幕内に昇進し、幕下以下にも多くの人材を輩出している」

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