芸能

杉作J太郎氏が選ぶやくざ映画 「突き抜けた侠気BEST5」

 高倉健さん、菅原文太さんという2人の名優が亡くなったことで、やくざ映画に脚光が集まっているが、著書に『仁義なき戦い 浪漫アルバム』(徳間書店)などがあるライター・杉作J太郎氏が選んだ、やくざ映画「突き抜けた侠気BEST5」は以下のとおり。

■『仁義なき戦い』(1973年/東映)
■『緋牡丹博徒一宿一飯』(1968年/東映)
■『県警対組織暴力』(1975年/東映)
■『脱獄広島殺人囚』(1974年/東映)
■『大脱獄』(1975年/東映)

 その中でも『仁義なき戦い』は、日本映画史上に燦然と輝く、やくざ映画シリーズの第一作。戦後直後の広島・呉を舞台に、ギラギラしたならず者たちが躍動する。その魅力を杉作氏が語る。

「主人公の広能は、刑務所から出たところを組長に拾ってもらいます。しかしその後は、ひたすら貧乏くじを引かされる。仲間からはヒットマンを押しつけられて刑務所へ逆戻り。『出たら全財産やる』といっていた親分も、いざ出てきたら祝いの食事さえ、『飯代払え』です。それでも広能はどれだけ裏切られても男には通す筋がある、と仁義なき社会で仁義を通す。まさにやくざの見本といえる1本です」

■すぎさく・じぇいたろう/1961年、愛媛県生まれ。漫画家、映画監督、脚本家とマルチに活躍する。著書に『仁義なき戦い 浪漫アルバム』(徳間書店)など。

※週刊ポスト2014年12月12日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

紀子さま(9月24日撮影、EPA=時事)
【宮内庁騒然】紀子さまが「美智子さまを“皇后”」「ベトナム訪問を“旅行”」と表現されて
NEWSポストセブン
落合博満氏と渡邉恒雄氏の「約束」とは(時事通信フォト)
【待望論】巨人・原監督辞任なら落合博満監督の誕生はあり得るのか 退団時の渡邉オーナーとの約束
NEWSポストセブン
木村拓哉
【全文公開】木村拓哉、「事務所を立て直す」の強い思いで積極的に“全方位外交” 因縁を越えてDA PUMPのライブも訪問
女性セブン
復帰となるか
「最新手術」「二刀流継続」「新チームへの移籍」大谷翔平の“選手生命を左右する3つの賭け”
女性セブン
ジャニーズ事務所
大野智が描いた「ジャニー氏の肖像画」はもう1枚あった? 宮古島のバーに飾られた“ダークな男性の顔の絵”
女性セブン
退職届の提出が報じられた木村玉治郎(時事通信フォト)
三役格行司・木村玉治郎の退職届騒動のウラ側にあるのは「約9年ぶりの『木村庄之助』誕生と年功序列人事の弊害」か
NEWSポストセブン
10月には32才となる眞子さんと、小室氏
小室圭さん、セレブ人脈を期待され重要任務に引っぱりだこ 「表舞台から離れたい」眞子さんの希望は遠のくばかり
女性セブン
降谷建司
《MEGUMIと離婚へ》降谷建志は「モンスト」ガチ勢、不倫相手・A子さんも「真っ赤なプロTシャツ」 2人は「ストライカー仲間」だった
NEWSポストセブン
羽生結弦(AFP=時事)と末延さん
羽生結弦結婚で「地元の人達は知っていた」相手の素性がなかなか広がらなかった理由
NEWSポストセブン
フィリピン・マニラ首都圏にある入国管理局「ビクタン収容所」入り口の検査場。特殊詐欺グループから発展した広域強盗事件の指示役は収容所のなかから指示を出していたと言われている(時事通信フォト)
特殊詐欺グループの拠点「ハコ」事情 駅近、住宅街、非築浅マンション4~9階が選ばれる傾向
NEWSポストセブン
不倫相手ら“モンスト仲間”との密着写真を撮影していた降谷建志
《密着写真》MEGUMI最愛の息子と不倫相手が一緒に……我慢できなかった夫・降谷建志の“モンスト仲間”パリピ女子との不貞
NEWSポストセブン
羽生と並んで写真に収まる末延さん(写真はSNSより)
羽生結弦に飛び交う「もう別居」情報 元バイオリニストの妻は仙台とは別の場所に拠点、同居にこだわらぬスタイルか
女性セブン