【書籍紹介】『33年後のなんとなく、クリスタル』田中康夫/河出書房新社/1600円+税
政界を離れたヤスオは愛犬と公園を散歩の途上、偶然にも学生時代の旧友・江美子と出会う。その晩ふたりはさっそくフェイスブックで“友達”となり、ヤスオは共通の友人・由利とも“繋がる”。
〈一九八一年一月に単行本が刊行されると、どこの街を歩いても人々が気付いて、振り向かれる存在となった〉ヤスオとその小説の主人公・由利。ふたりは再会を果たし……。あれから33年、50代となった彼らを描いた話題作。巻末には膨大な量の註釈も。
※週刊ポスト2014年12月19日号