初詣へ家族同然の飼い犬を連れて行こうとすると、境内には犬を連れて入れないとわかり参拝せずに帰宅するという残念な経験をした愛犬家もいるだろう。だが、犬連れの初詣が可能なケースもある。犬のしつけ教室・Can! Do! Pet Dog Schoolで科学的な理論に基づく犬のしつけを指導する西川文二氏が、犬連れ初詣のための注意事項と作法を解説する。
* * *
お正月ともなれば、例のアレを、読者諸兄の多くはなさるんでしょうな。つ~ことで、今回は犬連れ初詣におけるご注意を。
まずすべきは下調べ。犬連れの参拝が可能か否か。四つ足の獣は境内に入れるべからず、ってなとこもありますからね。
太鼓やドラの音なんてのが、突然鳴り出すとこもある。雷なんぞが嫌いな犬の場合は、そうしたとこは避ける方がよろしい。
新宿の市谷亀岡八幡宮、川口の朝日氷川神社、奈良の吉水神社あたりは、犬連れウエルカム。犬と一緒にご祈まで受けられちゃう。
参道にお店がずらりなんてとこは、拾い食いに要注意。特にクシモノはクセモノ。地べたに捨てられてる串を飲み込んじゃって、動物病院に駆け込むなんてこともありえる。
あとすでに何度も当連載でお伝えしておりますがね、車で出向くんなら移動中はクレート(小型犬ならプラスチック製のキャリーバッグ)に入れて、そこにシートベルトをかけること。生身の状態で膝に抱くとか、シートに乗せるなんざ、チャイルドシートをしてない幼児のようなもん。
それと、犬へのストレスや周囲への迷惑を考えると、三が日はなるべく避けること。
あ、そうだ。排泄・マーキングも御法度ですぞ。詣先には、小〇禁止の特大のモニュメントが、そびえ立っておりますからね。え? あれは小〇禁止のマークじゃないって……もちろん知ってまんがな。イッツ・ア・ジョーク。マナーとして当然、というお話ですよ。
※週刊ポスト2015年1月1・9日号