心霊、UFO、ネッシー、テレパシー…。1970年代のテレビ界を席巻した「超常現象」「オカルト」特番が今、各局で花盛りだ。
「1月27日、フジテレビが放送した『映っちゃった映像グランプリ』という特番が視聴率11.5%をマーク。『心霊』『UFO』『UMA(未確認生物)』などの映像を集めた番組だったのですが、不振が続くフジテレビでは上出来の数字です。
さらに去年9月放送された『世界がビビる夜』というTBSの特番は、“私は宇宙人の子どもを出産した”“宇宙人のミイラを発見した”などショッキングな内容が大反響を呼び、13.2%という高視聴率を獲得しました。テレビ界ではオカルトブームに沸いています」(放送関係者)
年末には、『ビートたけし禁断のスクープ大暴露!! 超常現象マル秘Xファイル』(テレビ朝日)が10.3%を記録。独自路線をひた走るテレビ東京も、心霊・衝撃映像・UFOなどの映像を集めた4時間特番を放送した。
各局で再人気のオカルト番組だが、1970年代の番組とどんなところが違うのだろうか。
「昔は宇宙人の再現映像を作ったり、UFOを見たと言う目撃証言をインタビューするためだけに海外に行ったりしていましたが、現在の番組構成はYouTubeから引っ張ってきた動画が中心。つまり、わざわざ昔のような作りにしなくても事足りるというか、その映像だけですべてを語れるのです」(在京テレビマン)